【W杯 決勝トーナメント1回戦プレビュー】ベルギー対アメリカ戦

2014年07月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

DF陣に負傷者続出のベルギー。難敵相手にどう窮地を脱する!?

狙うは28年ぶりの準々決勝進出。ノックアウトラウンドで、ベルギーは内容が伴った結果を残せるか!? (C) Getty Images

決勝トーナメント1回戦
ベルギーアメリカ
17:00(日本時間2日5:00)キックオフ
フォンチ・ノーバ(サルバドール)
 
【ベルギーの視点】
 
 ベルギーがグループリーグを全勝で飾ったのは初めてのことで、歴史的偉業ではあるが、そのプレー内容は決して良かったとは言えない。これについてマルク・ヴィルモッツ監督は「グループリーグも終わって我々はリフレッシュできている。これから、ますますプレーのレベルを上げていけるだろう」と心配していない。
 
 アメリカとの対戦についてヴィルモッツ監督は、友人であるユルゲン・クリンスマン監督を称賛するとともに「アメリカはフィジカル面で優れている。"戦争"に臨む覚悟でいかないとやられる」と、強く警戒している。
 
 86年メキシコ大会以来のベスト8進出を狙うベルギーにとって心配なのは、守備の要であるヴァンサン・コンパニとトーマス・ヴェルメーレンのふたりが怪我によりコンディションが万全でないことだ。また、韓国戦で退場となったMFのスティーブン・デフールは出場停止となり、ロラン・シマン、アントニー・ヴァンデン・ボーアも出場は難しいという。
 
[試合結果]
第1戦:○2-1 アルジェリア
第2戦:○1-0 ロシア
第3戦:○1-0 韓国
 
[得点者]1点:フェライニ、メルテンス、オリジ、ヴェルトンゲン
[警 告]1回:ヴェルトンゲン、ヴィツェル、アンデルワイレルド、デンベレ
[退 場]1回:デフール
 
【アメリカの視点】
 
 ドイツには敗れたものの、統率の取れたサッカーでグループリーグ2位通過を果たしたアメリカ。その迷いのないスピーディーかつパワフルなスタイルは、本大会でも高い評価を得ている。クリンスマン監督も「大きな自信を得ることができた」と満足げだ。
 
 ベルギー相手にも持ち前のスタイルを貫く構えで、クリンスマン監督は「我々には何も怖れるものはない。チームには高い力が備わっており、ベルギーに勝つことも十分に可能なはずだ」と自信を持って語っている。
 
 スタメンはドイツ戦とほぼ変わらないと予想されるが、過去2戦を欠場したCFのジョジー・アルティドールが回復しており、ここまで2点を挙げているクリント・デンプシーをトップ下に戻してアルティドールを復帰させるかが注目される。
 
[試合結果]
第1戦:○2-1 ガーナ
第2戦:△2-2 ポルトガル
第3戦:●0-1 ドイツ
 
[得点者]2点:デンプシー 1点:ブルックス、ジョーンズ
[警 告]1回:ゴンサレス、ベッカーマン
 
◆対戦成績&試合結果
 
ベルギー
4勝1敗
アメリカ
 
2013年5月29日 アメリカ 2-4 ベルギー
2011年9月6日 ベルギー 1-0 アメリカ
1998年2月25日 ベルギー 2-0 アメリカ
1995年4月22日 ベルギー 1-0 アメリカ
1930年7月13日 アメリカ 3-0 ベルギー
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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