「勝ったのは僕たち。それだけさ」“アンチ・フットボール批判”をグリエーズマンは冷笑【ロシアW杯】

2018年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

20年ぶりの戴冠へ、ジャーナリストにも共闘を訴えたグリエーズマン。

ベルギー戦での守備的な戦いに対する批判をグリエーズマンは気にする様子はなく、むしろ誇らしげに語った。 (C) Getty Images

 決戦を前にした外野の喧騒をフランス代表のエースは一蹴した。

 現地時間7月13日の記者会見でフランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンは、ベルギー代表GKティボー・クルトワと複数のメディアに痛烈な仕返しをお見舞いした。その模様をフランス・メディア『Eurosport』は報じた。

 事の発端は、10日に行なわれたロシア・ワールドカップ準決勝のベルギー戦にあった。この試合、フランスは1-0で勝利したものの、リードしてからピッチ上の全員を自陣に下げる守備的な戦いを選択。その振る舞いが大きな非難を浴びる対象となった。

 とりわけ、強く非難したのは、ベルギー代表のクルトワとエデン・アザールだった。前者が、「彼らはアンチ・フットボールに走った。あんなの見たことない」と卑下すれば、後者は、「今日のフランスのように勝つなら負けた方がマシ」と吐き捨てたのだ。
 

 その物議を醸した戦術について、自身も守備に奔走したグリエーズマンは、「クルトワは自分たちがチェルシーで、バルセロナのようなフットボールをやっていると思っているのかな?」と冷笑。さらに一連の批判を意に介さない様子で続けた。

「何を言われようと僕らは気にしていないよ。どうやってプレーしたかは関係ない。僕たちが勝った。それだけさ」

 結果の重要性を説いたグリエーズマンは、クロアチアとの一大決戦への意気込みも語った。

「とにかくこのユニホームに2つ目の星を刻むこと。それしか考えていない。僕らには美しいチーム、国、そしてジャーナリストの皆さんがいる。だから、国中のみんなに僕らがやれると信じてもらいたい。98年の時のように国民に喜びを与えられるようにするためにやるだけさ」

 国民やメディアにも共闘を訴えたグリエーズマン。はたして、27歳のストライカーは、祖国に20年ぶりの栄冠をもたらされるのか? 運命の一戦は7月15日、モスクワのルジニキ・スタジアムで幕が開ける。
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