「あの頭脳からヒントを得ている」イングランド大躍進のカギはペップ? 代表OBが変貌ぶりを語る

2018年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

低かった前評判を覆す躍進の秘密。

革命的なスタイルをもたらし、マンチェスター・シティで独走優勝を果たしたグアルディオラ(右)。その恩恵を、クラブで直接指導を受けるウォーカー(左)をはじめとするイングランドの面々は受けている。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップで28年ぶりにベスト4進出を果たしたイングランドは、7月11日の準決勝でクロアチアとファイナルの座を懸けて戦う。

 ガレス・サウスゲイト監督も、若手中心の選手たちも、経験豊富とはいえない今大会のスリーライオンズ(※イングランドの愛称)の前評判は、決して高くなかった。それだけに当初の予想を裏切る活躍を見せられた理由に、期待されていなかったことで、余計な重圧を回避できたという見方は少なくない。

 だが、イングランド躍進の秘訣は、それだけではないと意見もある。代表OBのポール・スコールズは、2017-18シーズンのプレミアリーグを制したマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督の存在が大きいと指摘した。
 
 スコールズは、中東を拠点に欧米へ進出しているメディア『beIN Sports』で、「(イングランド代表に対する)彼の影響は確かだ」と、グアルディオラ監督がサッカーの母国イングランドを変えたと述べている。

「特に3バックやGKのプレーぶりにグアルディオラの影響が見てとれる。ガレスもまったく秘密にしていないと思うが、彼はペップに会いに行き、その"頭脳"からヒントを得たんだ」

 さらにスコールズは、「イングランド代表のファンとして、そしてOBとして、できるだけ良いサッカーを見たい」と、現代サッカーに大きな影響を及ぼしたグアルディオラ監督の指導を参考にするのは当然との見解を示した。

「スペインは最高のサッカーをしてきた。シティも最高のサッカーをしてきた。だったらなぜ、そういうプレーを真似ようとしないんだ?」

 バルセロナやバイエルン、そしてシティと、グアルディオラ監督が率いてきたチームは、必ずタイトルを手にしてきた。その影響を受けたというイングランドは、52年ぶりとなるW杯制覇という栄冠を手にできるだろうか?
 
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