「一大産業の購入」「イタリア全体にとってのプレゼント」 ユベントスOBがC・ロナウドを歓迎

2018年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マラドーナがナポリに加入した時に似ている」(ロッシ氏)

ユベントスへの移籍が噂されるC・ロナウド。実現すればカルチョ人気が再燃する可能性は高い。(C)Getty Images

 イタリア・メディアは連日に渡り、レアル・マドリーに所属するクリスチアーノ・ロナウドのユベントス移籍について報じている。

 通算5回のバロンドール受賞を誇り、リオネル・メッシと並んで当代きってのスターであるC・ロナウドの獲得が実現すれば、ユベントスとイタリア・サッカー界にとってのビッグビジネスになることは疑いようもない。

 かつてユベントスでプレーした元イタリア代表のパオロ・ロッシ氏も、イタリア紙『Gazetta Dello Sport』のインタビューで、「C・ロナウドを買う者は、サッカー史上有数のカンピオーネを獲得するだけでなく、真の一大産業を手に入れることになる。金と勝利を生む産業をね」と述べた。

「C・ロナウドがユーベを"選んだ"という事実が、サッカー界のビッグクラブとしてユーベがいかに成長したかを示している。世界のあちこちでユーベの人気が爆発するだろう。どれだけのユニホームが売れ、どれだけのスポンサーが近づいてくることか」
 
 さらにロッシ氏は、ディエゴ・マラドーナがナポリに加入した時や、元ブラジル代表のロナウドがインテルに加わった時に似ているとし、「C・ロナウドの加入はイタリア・サッカー界全体にとって素晴らしいプレゼントとなるだろう」と歓迎している。

 また、「C・ロナウドが加われば、ユーベはチャンピオンズ・リーグ(CL)で優勝するためのすべてが揃う」ともコメント。33歳という年齢に対する懸念も、「最近のマドリーの試合を見てみたまえ。フィジカルは27、28歳の選手のものだ」と一蹴した。

「C・ロナウドはすべての試合において、自分を世界最強の選手として扱わなかったのは間違いだったと、フロレンティーノ・ペレス会長に示そうとするだろう。モチベーションがあれば老けることはない」

 だが、C・ロナウド獲得で王者の8連覇は確実か問われると、ロッシ氏は「スクデットはスカッドだけで決まるのではなく、ピッチで勝ち取るものだ」と、戦う前から優勝が決まることはないと強調した。

「例えば、インテルは非常に成長した。マウロ・イカルディを残したのに加え、ステファン・デフライの加入(ラツィオから)で守備はリーグ最強となった。また、ラジャ・ナインゴランをローマから獲得し、欠けていたフィジカルも手に入れている。インテルはタイトルを競えるだろう」

 もちろん、C・ロナウドのユベントス移籍は決定事項ではない。だが少なくとも、イタリアではその効果に期待する熱量が高まっているようだ。
 
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