「ゴール前までは最強」との揶揄も…イングランドの“10番”スターリングに賛否両論【ロシアW杯】

2018年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ここまで公式記録はゴール無し、アシスト1

決定機をスウェーデンのGKに阻まれ、頭を抱えるスターリング。 (C) Getty Images

 ロシアワールドカップの準々決勝、イングランド対スウェーデンは、2-0でイングランドが勝利を収めた。28年ぶりの準決勝進出という快挙に、英メディアは「フットボールが(我々の手に)戻ってきた、お帰り!」と大騒ぎだ。

 しかし、そんな喜びに沸く裏で、「背番号10」ラヒーム・スターリングに対する賛否両論が渦巻いている。

 2度目のワールドカップ出場となるスターリングは、イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督の下、今大会ここまで4試合に出場し、計335分プレーしてきた。

 同じFWのハリー・ケインが6得点で現在ランキング首位という結果を残しているのに対し、スターリングの公式記録はパナマ戦での1アシストのみ。そのため、「不甲斐ない」「埋もれている」といった声が、ファンやジャーナリストから多く寄せられている。

 また、決定機を外すシーンが多く見られることも、英国ファンをイライラさせているようだ。

 スウェーデン戦でも、前半アディショナルタイムに訪れた絶好のチャンスを逃したことで、Twitter上では「またか」「もう驚かない」「本当にシュートを練習したの?」とため息まじりの書き込みで溢れた。

 英紙『The Independent』が母体のニュースサイト『indi100』は、スターリングの不調を、ゾウがボールを蹴りそこねて倒れる動画とともに報道し、「彼はどうやってもうまくいくまい」と痛烈に皮肉っている。

 ゴール前の決定力不足は、スターリングが長らく抱える課題だ。所属するマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督からは、「ゴール前でもっと決定力が上がれば、世界最高峰の選手になれる」と評されている。切れ味鋭いドリブルを武器にゴールを狙うものの、「ゴール前までは最強」と揶揄する声も……。

 一方で、好意的な意見も見られる。

 英紙オンラインサイト『Mail Online』は、「スターリングの切り込みは、ファウルを得られれば、セットプレーのチャンスを生む。スウェーデン戦では、最もクリエイティブな選手だった」と高評価を与えている。

 偉大な背番号を担うスターリング。次こそ待望のゴールを決め、誰もが認める存在になれるのか。準決勝でのプレーに注目したい。
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