【W杯展望|スウェーデン×イングランド】現得点王のケインが“黄色の壁”を攻略できるか

2018年07月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

9ゴールのうち流れの中から奪ったのは2ゴール

 ここまで4試合で2失点のスウェーデンの堅守を、6ゴールで得点ランクのトップに立つハリー・ケインが牽引するイングランドがどう攻略するかが、最大の見どころだ。
 
 アンドレアス・グランクビストとヴィクトル・リンデロフのCBペアを軸に、4-4-2の3ラインをコンパクトに組み上げるスウェーデンの守備ブロックは堅固そのものだ。4試合で29のシュートブロックは今大会の最多で、ラウンド・オブ16のスイス戦では10のシュートブロックを記録した。長身の右サイドバック、ミカエル・ルスティグが累積警告で欠場するとはいえ、この黄色の壁は簡単には崩れない。
 
 イングランドは4試合で9ゴールを奪っているが、流れの中から決めたのは2ゴールで、同じく流れの中から放ったシュートは32か国中22位の23本と、実は攻めあぐねている。周到に用意して4ゴールを奪っている得意のセットプレーも、ラウンド・オブ16のコロンビア戦では、高さのある相手のCBペアにことごとく撥ね返されて不発に終わった。
 
 PK戦にまでもつれる激闘となったコロンビア戦の疲労も懸念されるところで、その意味でもイングランドは是が非でも先制点が欲しい。ケインをサポートするラヒーム・スターリング、ジェシー・リンガード、デル・アリに代わって先発濃厚のルベン・ロフタス=チークがチャンスを作り、かつチャンスを決めきれるか。
 
 イングランドは勝てば90年大会以来、スウェーデンは勝てば94年大会以来のベスト4進出となる。
 
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