【ネクスト日本代表候補】堂安律が明かす、オランダでのブレイクの理由

2018年07月05日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「サッカー人生の中で1番浮き沈みの激しい1年間」

海外挑戦1年目にして、サポーターが選ぶ年間MVPを受賞。「感慨深かった」と話す。写真:川本学

 昨夏にガンバ大阪からオランダのフローニンヘンに移籍すると、海外挑戦1年目からリーグ戦29試合に出場して9得点・4アシスト。異国の地でその存在を知らしめた。次世代の日本代表入りが期待される20歳の堂安律は、なぜオランダでブレイクできたのか。その理由を語ってくれた。(インタビューは6月19日に実施)

――6月16日に20歳を迎えましたね。おめでとうございます。

「ありがとうございます」

――オフは満喫できていますか?

「普段は会えない家族や友達と楽しく過ごしています。正直、休みが終わってほしくないですね」

――トレーニングも順調ですか?

「良い調子です。ガンバの練習場を借りて、開幕に向けコンディションを上げている最中です。来季は監督が変わってまた横一線のレギュラー争いが始まるので、良いスタートダッシュを切らないと[編集部・注/フローニンヘンは来季から、エルネスト・ファベルに代わり、ダニー・バイスが指揮を執る]」

――1年間オランダで過ごして、最も成長したところは?

「メンタルの部分ですね。すごく結果にこだわるようになりました。いくら90分間の内容が良くても目に見えるものを残せなければ、次の試合で使ってもらえるか分からない。そんな状況だったので、精神的に鍛えられましたね」

――オランダではやはりアシストよりゴールを評価されるのですか?

「そんなことはなかったですよ。もちろんゴールが一番ですけど、アシストとか、その前の起点になる動きとかもちゃんと見てくれます。だから、とにかく得点に絡むところはかなり集中して取り組みました」

――リーグ戦9得点・4アシストを決めたシーズンをどう感じていますか?

「すごく充実していましたね。開幕当初は苦しんだ一方で、後半は徐々に勢いに乗れてきた。サッカー人生の中で1番浮き沈みの激しい1年間でした」

――苦しんだのはどんな点?

「まったく知らない環境に馴染まなければいけなかったことです。初めての海外挑戦で言葉も通じなかったし、まして僕にとっては移籍自体が初めてでした。どうしたら早くチームに溶け込めるか、いつも頭をフル回転させて考えていましたね」

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