「強い激励があった」ロシア代表に歴史的大金星をもたらしたのはあの大物?【ロシアW杯】

2018年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「たとえ負けても責めなかっただろう」

試合前にプーチン大統領から“活力”を注入されたロシア代表。精魂尽き果てたチェルチェソフ監督はほぼ放心状態だった。(C)Getty Images

 世界中をあっと驚かせたのが、ロシア代表のスペイン撃破だ。
 
 英公共放送『BBC』が「もはや芸術の域に達した傑作」と称えた組織的ディフェンスで無敵艦隊の攻撃を食い止め、1-1からのPK戦を制した。ロシア中を熱狂の渦に巻き込んだその大金星を引き寄せたのは、とある大物政治家の"メッセージ"だったのかもしれない。同じく『BBC』が、ロシア政府の報道官であるドミトリ・ペスコフ氏のコメントを伝えている。その声の主はほかでもない、ウラジーミル・プーチン大統領だ。
 
「スペイン戦の直前だったか、お昼ごろに大統領から監督(スタニスラフ・チェルチェソフ)に電話が入った。強い激励のメッセージが送られたようだった」

 
 内容は明らかにされていないが、『BBC』は「ロシア代表メンバーを奮い立たせるなにかが語られたのだろう」と推測している。プーチン大統領は当日のスタンドには現われず、代理でドミトリ・メドベージェフ首相がVIP席で観戦。同報道官はスペイン戦勝利を受けた、プーチン大統領の声明も紹介している。
 
「チェルチェソフの素晴らしいリーダーシップと、それにしっかり付いていった選手たちが偉業を成し遂げた。不可能を可能にしたのだ。グループリーグのサウジアラビア戦で勝利を挙げてからというもの、その進化は目を見張るばかりである。もし、今回のスペイン戦で敗れていたとしても、誰ひとりとして彼らを責めたりはしなかっただろう。すでに代表チームは英雄なのである」
 
 はたして多忙なプーチン大統領は、クロアチアとの準々決勝が行なわれるフィシュトに現われるのだろうか。ペスコフ報道官は「ノーコメント」と明言を避けた。
 
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