「物悲しいフィナーレ」メッシとC・ロナウドが散る! 偉大なる2大クラックの終焉

2018年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともに世界制覇の悲願は果たせぬまま…

奇しくも同じ日に敗退が決まったC・ロナウド(左)とメッシ(右)。ロシアW杯は早々とふたつの巨星を失なった。(C)Getty Images

 過去10年間のサッカー界を牽引してきた2大巨頭が、揃って大会を後にした。
 
 31歳リオネル・メッシと、33歳クリスチアーノ・ロナウド。ともに最後のワールドカップと目されたロシア大会でも悲願の世界制覇は果たせず、ラウンド・オブ16で涙を呑んだ。
 
 フランスとの大一番に臨んだメッシ。みずからのシュートが味方選手に当たって同点弾を呼び込み、終了間際にはセルヒオ・アグエロの強烈ヘッダーをお膳立てするなど2得点に絡んだが、全体的に動きが重く、プレーエリアも限定的だった。グループリーグ最終戦のナイジェリア戦、左足での超絶トラップから右足でねじ込んだゴラッソが最大のハイライトだ。2017-18シーズンのバルセロナで魅せたハイパフォーマンスには遠く及ばない内容で、4度目の檜舞台を去った。
 
 かたや、ウルグアイ戦に臨んだC・ロナウドは序盤から躍動感あふれる動きで敵陣を蹂躙。積極果敢にシュートを狙いに行ったが、試合巧者を相手にゴールはこじ開けられず、1-2の惜敗を喫した。アディショナルタイムには主審に異議を唱えて警告を受け、通算2枚目に。勝利していても準々決勝のピッチには立てなかった。それでも今大会で4得点を挙げ、健在ぶりを大いにアピールした。

 
 英紙『The Mirror』は「メッシに続いてロナウドまでも……」と銘打ち、「ひとつのディケイド(10年)が終わったのは間違いない。彼らは次代のスターに席を譲ることになった」と報じた。衛星放送局『EURO SPORTS』は「ふたりの天才の物悲しいフィナーレ。彼らはもうこの舞台に戻ってこないのだろうか」と寂しかった。
 
 ともにクラブレベルではタイトルを総なめにしてきたが、代表レベルではメッシがコパ・アメリカを含めたメジャー大会で無冠、C・ロナウドはEURO2016が唯一のタイトル奪取だ。もっとワールドカップで戦う彼らの雄姿を観てみたいが……。結論はまだ明らかにされていない。
 
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