コロンビアに風雲急! 負傷退場のハメスに指揮官は「途轍もなく大きな心配事だ」【ロシアW杯】

2018年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

地面を叩きつけて悔しさを表現

試合前から違和感を覚えていたのか、精彩を欠いたハメス。大会きってワールドクラスはピッチに戻ってこれるのか……。(C)Getty images

 ポーランドに先制点を奪われて窮地に立たされた日本代表を救ったのは、コロンビアだった。裏カードでセネガルを1-0で下し、グループHの首位に浮上して決勝トーナメント進出が確定。その結果によって日本とセネガルは勝点4で並んだが、勝点→得失点差→総得点→当該チーム同士の成績(引き分け)でも順位は定まらず、FIFA(国際サッカー連盟)が今大会から導入した"フェアプレーポイント"で決まった。日本は2位抜けを果たしたのである。
 
 ラウンド・オブ16で日本はベルギーと、コロンビアはイングランドと対戦することになった。日本を"援護射撃"してくれた南米の雄だが、その大一番に向けて大きな心配事を抱えている。セネガル戦の31分、エースのMFハメス・ロドリゲスが負傷退場。大会前に傷めていた左ふくらはぎに違和感を感じたようで、地面を激しく叩いて悔しがった。みずから歩いてピッチを後にしたが、次なるイングランド戦出場に暗雲が垂れ込めている。
 
 チームは大黒柱を欠きながらも力強く勝ち切った。コロンビアのホセ・ペケルマン監督は「素晴らしいチームのリアクションだった」と称えつつも、ハメスの負傷について問われると、沈痛な面持ちでこう説明した。
 
「すごく心配している。チームにとっては途轍もなく大きな心配事だ。日本戦で途中出場してから、彼はずっと通常のトレーニングをこなし、痛みもなく、昨日も居残りでシュート練習をしていたんだ。それなのに……。正式なメディカルチェックの結果を待つほかない。希望は捨てていないよ。きっと戻ってきてくれると信じている」
 
 大会を彩るワールドクラスはこのままピッチから去ってしまうのか。朗報が届くのを祈りばかりだ。
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