韓国メディアが手の平返しの大絶賛!2連敗からのドイツ撃破に「アジアのサッカー史を新しく作る」

2018年06月28日 ピッチコミュニケーションズ

勝因は「運動量」と「闘魂」。メキシコ戦よりも19キロ多く走破

ドイツを2-0で撃破した母国代表を「“有終の美”シン・テヨン号の奇跡」と報じた。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップのグループリーグ最終戦でドイツに2-0で勝利した韓国。スウェーデン戦とメキシコ戦の2連敗が響き、目標としていた16強進出は達成されなかったが、前回王者を破った快挙は韓国で大々的に報じられている。
 
「戦車軍団を沈没させた"カザンの奇跡"…韓国サッカー、新たな歴史に」(『ヘラルド経済』)
「"最高の異変"が韓国の足の先から…"戦車軍団"ががらがらと崩れた」(『スポーツ東亜』)
「牙の抜けた虎? 270分の結末は"痛快な反乱"」(『sportalkorea』)
 
 といった具合で、この日の勝利を「歴史的快挙」と報じるメディアも多い。
 
 例えば、『OSEN』は、「"有終の美"シン・テヨン号の奇跡…アジアのサッカー史を新しく作る」と報じた。記事は、アジア勢初の記録として、直前のワールドカップ王者を公式Aマッチで破ったこと、FIFAランキング1位のチームに勝利したこと、グループリーグでトップシード国を相手に白星を挙げたこと、ワールドカップでドイツに2点差以上を付けて勝ったことを列挙し、「文字通り韓国を飛び越えアジアのサッカー史に残る大異変だ」と伝えている。
 
 そんなドイツ戦の勝因として挙げられている要素は様々だ。
 
「死ぬほど罵られ世界1位のドイツを破った"韓国の奇跡"」と題した『mydaily』の記事は、ドイツ戦の走行距離がメキシコ戦(99キロ)より19キロ多い118キロに増えたことを紹介しながら、韓国の勝因として「運動量」と「闘魂」を挙げ、「たくさん走ったからパフォーマンスも良くなった」と評価している。
 
 シン・テヨン監督の采配を勝因に挙げたのは、『SPOTVNEWS』だ。「"トリックの勝利"緻密だったシン・テヨン号、ドイツをワールドカップから追い出した」とヘッドラインを置いた記事は、「シン・テヨン監督のトリックに前回王者ドイツが崩れた」と報道。韓国がグループリーグ3戦にいずれも異なる布陣で臨んだことや、ソン・フンミンの勝ち越しゴールをアシストしたチュ・セジョンを投入したことなどに触れながら、「シン・テヨン監督の戦略が90分間、終始的中した」と綴っている。
 
 また、ドイツ戦で殊勲を立てた選手にスポットライトを当てるメディアも少なくない。
 

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