ナイジェリアはメッシとアルゼンチン、そしてロホにとっても超がつくほどの“お得意様”だった!

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシは全6ゴールの半分をナイジェリアから。

メッシが先制し、ロホ(背番号16)が勝利を手繰り寄せたナイジェリア戦。4年前のブラジル大会のグループ最終戦でも、アルゼンチンは、メッシとロホのゴールでナイジェリアを葬っていた。(C)Getty Images

 6月26日のロシア・ワールドカップ、グループD最終戦で、アルゼンチンはナイジェリアに2-1と勝利し、苦しみながらも決勝トーナメント進出を決めた。

 グループリーグ敗退の危機に瀕していた86分、アルゼンチンを救う一発を決めたのはCBのマルコス・ロホだった。

 だが、14分にリオネル・メッシが均衡を破った時すでに、勝利の女神はアルゼンチンに微笑んでいたのかもしれない。英国『BBC』によると、アルゼンチンは1958年大会のドイツ戦以降、ワールドカップでは、先制した40試合で35勝5分けと無敗を誇っているというのだ。

 キャプテンの先制点は、今大会の通算100点目のメモリアルゴールだった。それだけではない。メッシは10代、20代、30代のすべてでワールドカップで得点を記録した初めての選手となった。3大会でのゴールは、ディエゴ・マラドーナ、ガブリエル・バティストゥータに続き、アルゼンチン史上3人目となる。
 
 アイスランドとの初戦でPKを外していたメッシは、このナイジェリア戦でワールドカップでの無得点記録にも、662分間でようやくピリオドを打つことができた。運命なのか、この日の前にメッシが最後にワールドカップでネットを揺らしたときの相手も、ナイジェリアだった。

 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ最終戦で、メッシはナイジェリアを相手に2ゴールを決めた。ロシア大会を含め、メッシはワールドカップで通算6得点を記録しているが、そのうちの半分となる3得点をナイジェリア戦で挙げている。

 メッシだけではなく、アルゼンチンにとってもナイジェリアは超がつくほどの"お得意様"だ。1994年、2002年、2010年、2014年、2018年と近年のワールドカップで何度も対戦し、そのすべてで勝利を収めている。

 また、ブラジル・ワールドカップでナイジェリアに3-2で勝利した際、2得点のメッシとともにゴールネットを揺らしたのがロホだった。しかも、今回と同じ決勝点。そしてロホのワールドカップゴールはいまのところ、ブラジル大会のナイジェリア戦と今回のナイジェリア戦の通算2ゴールだけだという。

 引き分ければベスト16に駒を進めることができたナイジェリアは、またしても"天敵"アルゼンチンの前に屈する形となった。

 前回大会のグループリーグ最終戦でナイジェリアを下したアルゼンチンは、苦しみながらも決勝までたどり着いたが、はたして今大会でもその偉業を再現できるのか。決勝トーナメント1回戦の相手は、グループCを首位で通過したフランスだ。
 
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