「無駄のないチームにしたい」 井手口所属リーズのビエルサ新監督、15選手の放出を示唆

2018年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「昨シーズンのリーズの全51試合はすべて見た」(ビエルサ)

リーズの新監督に就任したビエルサ。チームを1部に導けるか?(C)Getty Images

 井手口陽介の保有権を持つイングランド2部のリーズが6月25日、マルセロ・ビエルサ新監督の就任会見を行なった。

 リーズと2年契約を結んだビエルサ監督。スペイン語で変人を意味する"エル・ロコ"の愛称で知られる指揮官は、「すでにリーズを徹底的に分析した」と明かしている。

 英国『BBC』によると、ビエルサ監督は「外国人がリーズについて知り得るすべて、ファンにとって意味することを、私は知っている」と、リーズの試合をすべてチェックしたと述べた。

「リーズの昨シーズンの51試合すべてと、(今年5月の)ふたつの親善試合を見たよ」

 そのうえでビエルサ監督は、チーム編成について4~5つのポジションで補強を望む一方で、15選手を放出する考えだと明かした。

「私がチームに残したいのは、出場時間を保証できる選手たちだ。私は無駄のないチームにしたい。全員がコンスタントに出場時間を得られるようにね。だから、何人かは移籍するかもしれない」
 
 世界的な名将の就任で期待が高まるリーズだが、英紙『Guardian』によると、「未来を予言するような真似はしたくない」と述べ、1部昇格をサポーターに約束することはないとしている。

「まだ選手たちに会ったばかりという段階で、何か大きなことを宣言するのは良い考えではないと思っている」

 一方で、2002年の日韓ワールドカップでアルゼンチン代表を率い、グループリーグ敗退の憂き目に遭ったビエルサ監督は、ロシア大会で苦戦する母国の代表チームについて、「次の試合あたりから、アルゼンチンのベストを見ることができるはずだ」との見解を示した。

「私は選手たちのクオリティー、そしてリオネル・メッシのリーダーシップを強く信じている。彼らは最初の2試合から学び、そこからポジティブな回答を得ているはず。選手がこの難局から抜け出す道を見つけてくれると、そう確信しているよ」

 メッシとアルゼンチンは、ビエルサ監督が言うように、窮地を脱してロシア・ワールドカップを戦い続けることができるのだろうか。ナイジェリアとの運命の一戦は、日本時間6月27日、午前3時キックオフだ。
 
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