【ロシアW杯決勝T1・決定カード】スペイン×ロシア|こちらもW杯初対決! 開催国はEUROの雪辱なるか!?

2018年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシアにチャンスは十分にあり!

自国で勢いに残るロシアが歴史的勝利を飾るか、あるいはスペインが勝者の歴史を継続するのか? (C) Getty Images

 最終戦でチュニジアとシーソーゲームを展開し、辛うじて引き分けてグループB首位通過を果たしたスペイン。一方、開催国ロシアは連勝ですでに決勝トーナメント進出を決めた後のウルグアイ戦を0-3で落とし、2位で次ラウンド進出を果たした。この両国が決勝トーナメント1回戦(決勝T1)で対峙する。
 
◇グループステージ成績
スペイン
グループB1位:1勝2分け・6得点5失点
△3-3 ポルトガル
得点者:D・コスタ(2点)、ナチョ
○1-0 イラン
得点者:D・コスタ
△2-2 チュニジア
得点者:イスコ、アスパス
 
ロシア
グループA2位:2勝1敗・5得点4失点
○5-0 サウジアラビア
得点者:ガジンスキー、チェリシェフ(2点)、ジューバ、ゴロビン
○3-1 エジプト
得点者:オウンゴール、チェリシェフ、ジューバ
×0-3 ウルグアイ
 
 ロシアはソ連崩壊から初めての大会となった1994年アメリカ大会以来、実に7大会目にして初めてグループステージ突破を果たしたが、それ以前に唯一、メジャーイベントで好成績を残したのがEURO2018でのベスト4。そこで彼らの歩みを止めたのが、この大会から黄金時代に突入することになるスペインだった。
 
◇通算対戦成績
(スペインの)4勝2分け
1998年 スペイン 1-0 ロシア(親善試合)
2004年 スペイン 1-0 ロシア(EURO2004 GS)
2006年 スペイン 0-0 ロシア(親善試合)
2008年 スペイン 4-1 ロシア(EURO2008 GS)
2008年 ロシア 0-3 スペイン(EURO2008 SF)
2017年 ロシア 3-3 スペイン(親善試合)
※GS=グループステージ、SF=準決勝
※ロシアとなってからの記録のみ記載
 
 スペインはこの大会でグループステージ、準決勝と2度戦い、いずれも3点差をつけて、好調ロシアを下している。そしてその4年前の大会でも勝者となったのは、やはりスペインだった。
 
 ちなみにソ連時代(独立国家共同体時代も含む)までさかのぼると、通算成績は6勝4分け1敗となり、そのなかには1964年にスペインが欧州初制覇を果たした際の決勝戦も含まれる。
 
 ロシアにとしては、過去の雪辱を果たしたいところだが、そのチャンスは十分にある。今大会、彼らは戦前の予想に反して好内容のサッカーを展開し、サウジアラビア、エジプトをいずれも3点差で下し、敗れたウルグアイ戦でも後半は再三相手ゴールに迫り、十分に手応えを掴んだ。
 
 対してスペインは、大会直前に監督交代というドタバタ劇に見舞われ、ポルトガル戦では2度のリードを奪うなど強豪らしさを見せたものの、イラン戦、チュニジア戦では苦戦を強いられ、後者の試合では常に先手を取られた挙句に、辛うじて追いついている。
 
 首都モスクワで開催国と対峙するという完全アウェーの状態で、スペインは元王者の貫禄と意地を見せることができるか。一方、ロシアは豊富な運動量とプレッシングで相手のポゼッションサッカーを封じ、テンポの速い攻撃でゴールを奪えるか。注目すべき点は多い。
 
 注目の決戦は、7月1日(日本時間・同日午前23時開始)にモスクワで行なわれる。
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