「美しきイーグル!」「祖国の救世主」ゴラッソ2発の“モッてる男”に世界が驚愕!

2018年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

超絶トラップからの豪快ハーフボレー!

圧巻のゴラッソ2発で土俵際のチームを救ったムサ。波瀾万丈のシーズンを最高のエピローグで締めくくるか。(C)Getty Images

 劣勢を挽回したナイジェリアが、豪快に3ポイントをもぎ取った。
 
 6月22日にヴォルゴグラードで行なわれたロシア・ワールドカップのグループD、アイスランド戦だ。前半は敵のパワーと組織力の前にいいところがなかったスーパー・イーグルス(ナイジェリア代表の愛称)だが、後半に形勢が一気に逆転。32度の暑さに体力を削られたアイスランドを尻目に鋭利なカウンターを炸裂させ、完全に主導権を握った。
 
 全得点を叩き出したのが、2トップの一角を担ったアーメド・ムサだ。まずは49分。右からのクロスに対してゴール前で右足を高く振り上げて絶妙なトラップを見せると、その浮いた球を豪快にハーフボレーで蹴り込み、待望の先制点を挙げる。さらに75分には左サイドを高速ドリブルでぶち抜いてカットイン、最後は相手GKを交わして2点目をゲットした。
 
 試合はアイスランドがPKを失敗する幸運にも恵まれ、ナイジェリアが2-0で快勝。すでに2連勝でベスト16進出を決めたクロアチアが勝点6で首位に立ち、ナイジェリアは勝点3で、ともに勝点1のアルゼンチンとアイスランドを抜いて単独2位に浮上した。この勝利は昨日クロアチアに完敗を喫したアルゼンチンをも助けるもので、もしアイスランドが勝利していれば、南米の雄は尋常ではない窮地に追い込まれていただろう。最終戦でナイジェリアは、そのアルゼンチンと雌雄を決する。

 
 圧巻のソロプレーで2発のゴラッソを決めたムサを、各国メディアが称えている。
 
 英紙『The Mirror』は「前半で決め切れなかったアイスランドに天罰の2ゴール! 美しきイーグルが羽ばたいた」と評し、「ナイジェリア国民とともにアルゼンチン国民をも熱狂させた」と綴る。米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports』は「信じられないフィジカルを見せつけた。とりわけ1点目のトラップは素晴らしく、簡単に真似できるゴールではない」と称え、「突如として爆発したムサが祖国の救世主となり、2大会連続のノックアウトラウンド進出に光を灯した」と記した。

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