【W杯展望|ベルギー×チュニジア】侮れないチュニジアの組織力。セットプレーで勝敗が決する⁉ 

2018年06月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

注目はデ・ブルイネとサシのマッチアップ。

故障者/ベルギー=コンパニ チュニジア=ハセン
出場停止/ブラジル=なし チュニジア=なし

ロシア・ワールドカップ グループG・第2戦
ベルギー-チュニジア
6月23日(土)15:00(日本時間21:00)キックオフ/スパルタク(モスクワ)
 
 
 英国の大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』の勝利オッズは、ベルギーが1.33倍でチュニジアが9倍。その差が物語る通り、タレント力で上回るベルギーが優勢に試合を進めるのは間違いないだろう。
 
 ただ、初戦のイングランド戦で証明されたように、フィールドプレーヤー全員がハードワークを厭わず自身のタスクを遂行し、最後まで集中力を切らさないチュニジアの組織力と粘り強さは侮れない。個々の打開力に多くを依存するベルギーの攻撃陣が単調な仕掛けを繰り返し、ゴールを奪えない時間が後半戦以降も続くようだと、勝負の行方はわからなくなる。
 
 チュニジアが警戒しなければならないのは、セットプレーだ。イングランド戦での2失点は、いずれもCKで競り負け、その流れのなかで喫したものだった。CFロメル・ルカクをはじめ長身選手が多いうえ、エデン・アザールやケビン・デ・ブルイネといった優れたプレースキッカーを擁するベルギーのセットプレーの威力は、イングランド以上と言っても過言ではないだろう。
 
 注目は、デ・ブルイネとフェルジャニ・サシの中盤のマッチアップ。その豊富な運動量と守備力でイングランドの中盤のタレントとも互角以上に渡り合ったサシが、組み立てからフィニッシュまでベルギーの攻撃の全局面に絡んでいくデ・ブルイネとの攻防で、どれだけ踏ん張れるか。パナマ戦では1アシストを記録したデ・ブルイネを自由にさせてしまようだと、かなり苦しい展開を強いられることになる。
 
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