【総体】高速の両翼と多彩な切り札。市立船橋が10度目の頂点目指す!!

2018年06月20日 平野貴也

準決勝では後半に2発!盤石の試合運びで柏日体を撃破!

後半15分に畑(3番)が値千金の先制弾。驚異のスピードを持つ2年生SBが確かな存在感を発揮した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト)

 "イチフナ"は、盤石の体制で日本一を目指す。
 
 高校総体の千葉県予選は6月16日に準決勝を行ない、習志野と市立船橋が決勝に進出して全国大会の出場権を獲得した(※翌日の決勝戦は習志野が勝利)。
 
 第1試合では、昨季の全国王者である流経大柏が敗れる波乱があったが、第2試合に登場した市立船橋は盤石の強さを見せつけた。
 
 準決勝の日体大柏戦は、前半こそ5バック気味になる相手を崩し切れなかったが、終始優位に試合を進めた。後半に交代カードを切ると攻撃陣が活性化。なかでも途中出場で2アシストをしたMF井上怜(3年)の活躍は、鮮烈だった。
 
 投入された直後にショートコーナーから背後の相手をターンで交わし、クロスで先制点を演出。さらに左サイドで抜け出し、大きく反転しながらマイナス方向のパスを正確に送って追加点を生んだ。
 
 今春、1学年上が主力の日本高校選抜にも選出された実力者は「久しぶりに痛みがなく、プレーできた」と話した。肉離れから回復途上だが、調子は上向き。全国大会では先発起用の可能性があり、注目選手となる。

 守備陣の主力2名が骨折で離脱中だが、被シュート数1に抑える完勝。朝岡隆蔵監督は「前半は少し仕掛けが不足したけど、中盤でボールを拾えていたし、悪い試合はしていない。良い対応。交代カードを持っているのは、強み。個人で打開できる」と手ごたえを語った。

次ページ2年ぶりにインターハイを制する可能性は十分。カギを握るのは…

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