【W杯】コロンビア代表のメカニズム|“アクション”と“リアクション”を使い分ける「ハイブリッド型」

2018年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃のラスト30メートルは「個」の力。

ポゼッションとカウンターの両スタイルを使いこなせるのがコロンビアの強み。いずれもこのハメス(背番号10)が中心となる。(C)Getty Images

 積極的に主導権を握ろうとするのが「アクション型」で、堅守からの速攻をメインとするチームを「リアクション型」とするなら、コロンビアは状況に応じてそれらを使い分ける「ハイブリッド型」。つまり、対戦相手に応じて、臨機応変な戦い方ができるのが特徴だ。

 同格や格下に対しては積極的にボールを支配して主導権を握ろうとする一方、強豪国と戦う場合には、ポゼッションにこだわらずに受けに回る現実的な戦い方を選ぶ。
 
 いずれにしても、チーム全体で攻守のバランスを確保しつつ、ハメス・ロドリゲス、ラダメル・ファルカオ、ファン・ギジェルモ・クアドラードという攻撃陣の個のクオリティーを活かして最後の30メートルを攻略しようというのが、基本的なアプローチとなる。

 日本としては、爆発的なロングスプリント力を誇るクアドラードや、1本のパスで局面を打開できるハメスが起点となったカウンターなどに気を付けたいところだ。

 では、続いて攻撃と守備のメカニズムを見ていこう。
 

次ページ守備は即時奪回を狙わずリトリートで。

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