「クソみたいに美しい!」イングランドの劇的勝利に“元W杯得点王”が悶絶!

2018年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「おい、VARの出番じゃないのか!」

エムブレムに口づけするケイン。リネカー以来となる、32年ぶりのイングランド人得点王は誕生するのか。幸先の良い滑り出しだ。(C)Getty Images

 時計の針は91分を指していた。最後の最後で追いすがるチュニジアに引導を渡したのは、やはり頼れるエースだった。
 
 6月18日にヴォルゴグラードで開催されたロシア・ワールドカップのグループG、チュニジアvsイングランドの一戦。堅固な守備ブロックを敷くマグレブの雄に手を焼き、1-1のドローが濃厚だったフットボールの母国。後半アディショナルタイム、起死回生の決勝点を頭でねじ込んだのがハリー・ケインだ。チームの全得点を叩き出し、2-1の勝利に導いた。
 
 キックオフ前からハイテンションでツイートを繰り返し、相変わらずのダーティーワード連発。英国営放送『BBC』の名物解説者で、元イングランド代表FWにして1986年メキシコ・ワールドカップの得点王、ガリー・リネカーそのひとだ。

 
 11分、立ち上がりから勢いに乗ったイングランドはケインが先制点を奪取。「なんてスタートだ! ハリーが決めてくれた」と呟くと、続けざまに「いい、ムチャクチャいいぞ!」と若きスリー・ライオンズ(イングランド代表の愛称)のハイパフォーマンスに熱狂。しかしその後膠着状態に陥ると沈黙を余儀なくされ、35分にカイル・ウォーカーのファウルでPKを献上した際には「あんなヤワいPKがあるかね。バカバカしい!」と断じた。イングランドのコーナキックでチュニジアの守備がファウルまがいのチャージをした際には「おい、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の出番じゃないのか! ジョークだよ」と完全な呆れモードだ。
 
 そして迎えた歓喜の瞬間。リネカー本人も諦めかけていたのだろう。押しも押されもしない大エースの一撃に、思わず放送禁止のスラングを使い「こりゃクソみたいに美しい! ハリーは偉大だ!」と興奮気味に褒めちぎった。
 
 苦しみながらも白星スタートを切った若き獅子たち。大先輩のリネカーも胸を撫でおろしたことだろう。
 

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