本田が恩師に語った決意。星稜・河﨑護監督が感じ取った「ケイスケの覚悟」

2018年06月19日 安藤隆人

「『節目』と考えている時点で…」(河﨑監督)

自身3度目のW杯で本田圭佑はどのようなプレーを見せるのか。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

 6月3日に行なわれたインターハイ石川県予選決勝。日本代表MF本田圭佑の母校である星稜は金沢桜丘を3-0で下し、7年連続27回目のインターハイ出場を決めた。

 試合後、河﨑護監督はロシア・ワールドカップに出場する教え子・本田について語ってくれた。

「前回大会はグループリーグ敗退と、日本代表にとってかなり辛いワールドカップだった。圭佑にとってもこれで3回目のワールドカップ。辛い想いと良い想いのふたつを経験しているので、ワールドカップで結果を残すために必要なことは、少しは分かって来ていると思います。経験ある仲間とともに、なんとかひとつの形にしようとしている最中だと思いますが、今回は当然ゴール前でのチャンスはそんなにないと思います。でも、その1回や2回のチャンスにいかに彼が絡めるか。常にそこは狙い続けて、『ここだ!』というときに仕事をしてもらいたい」

 本田は西野朗監督の下、トップ下でプレーしているが、国内壮行試合となった5月30日のガーナ戦、6月8日のスイス戦ではスタメン出場を果たすも、プレーに精彩を欠いた。日本代表に対する厳しい評価も相重なり、彼に対しても厳しい世論が飛んでいる。
 
「僕は今回、ハリルホジッチ監督の下では選ばれても、交代出場で出る程度だったと思います。でも、今は良くも悪くも彼を中心にしたチームが作られると思うので、かなりのプレッシャーはあると思うけど、彼は経験があるのである意味慣れているのかなと思う。年齢が高いとか、ガーナ戦の出来が悪いといろいろ言われますが、ワールドカップは(グループ)リーグ戦と言えど、勝負は一発。『勝てば官軍』なので、照準は合わせて来ると思いますし、日本としては本当に初戦がすべてだと思います。西野監督は圭佑に対して、ストライカーとチャンスメーカーの両方を求めていると思うので、どちらかが成功をすればいい結果に繋がると思う。最前線に大迫勇也や武藤嘉紀、ワイドやシャドーに原口元気、宇佐美貴史、香川真司、そしてボランチに大島僚太や柴崎岳が入っても、彼らが前向きでプレーするために圭佑が中継するか、大島や岳と連係して良いボールを前線に供給出来るか。それがしっかりと出来るかが重要だと思います」

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