「楽しみだし、不安もある」柴崎岳が考えるワールドカップの重み

2018年06月17日 サッカーダイジェスト編集部

「それほど大きな大会なので自覚はしています」

ワールドカップ初挑戦となる柴崎は、初の大舞台へ意気込みを語った。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

「徐々に本大会の日が近づいてきて、自分も絡む準備をして(チームも)相当良い状態になっていると思うので、それをピッチの上で出すだけです」
 
 6月17日、ワールドカップ初戦のコロンビア戦が2日後に迫り、柴崎岳はそうコメントした。初の大舞台が近づいても、気持ちは変わらないと言う。
 
「特別なことはしていないので、いつもと同じように臨みます。個人的には自分のある力が試合のなかで出ると思っているので。それが良い結果に転ぶように、良い準備をしながら初戦を迎えたいと思います」
 
 常に平常心でいる考え方はブレない。ただ、柴崎はワールドカップの重みを理解していると言葉を続けた。
 
「ここで勝つか負けるかは、日本サッカーにとってもそうですし、僕のサッカー人生にとっても大きく変わってくる部分が多くあると思う。それほど大きな大会なので、自覚はしています」
 ワールドカップの成績は日本のサッカー人気を左右すると言っても過言ではない。また、個人としてもパフォーマンスが良ければ、大会後にステップアップの移籍話が転がり込んでくる確率も上がる。だからこそ、柴崎は「楽しみだし、不安もある。良い気持ちのバランスで臨みたい。自分がやってきたことを信じて、自信をもってやることが大事だと思います」と述べる。
 
 柴崎がコロンビア戦に出場を果たせば、期待されるのは配球やセットプレーだろう。4-2で勝利した12日のパラグアイ戦は、FKからオウンゴールを誘発している。高精度のキックを備えた柴崎は、セットプレーからのゴールもイメージしているようだ。
 
「まずはコロンビアがどうこうと言うより、自分がしっかりと良いボールを蹴ることを意識したいと思っています。どんな相手でも狙いを持って、チームとして合わせられれば、セットプレーは得点源になると思う。そのうえで、コロンビアの特長は頭に入れていますし、多少ルーズなところも見えている。得点につなげたいと思います」
 
「自分にできるだけのことをやる」と、柴崎は理想よりも現実を見て、相手の特長も捉えている。果たして冷静沈着なゲームメーカーは、ワールドカップの大舞台で輝きを放てるだろうか。

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