【W杯展望|フランス×オーストラリア】フランス魅惑の3トップが火を噴くか!?

2018年06月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

フランスにとって「最大の不安」が取り除かれつつある。

故障者/フランス=なし オーストラリア=なし
出場停止/フランス=なし オーストラリア=なし

ロシア・ワールドカップ グループC・第1戦
フランス-オーストラリア
6月16日(土)13:00(日本時間19:00)キックオフ/カザン・アレーナ(カザン)


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 4試合が組まれている大会3日目。その第1試合に登場するのが、2年前のEUROで準優勝したフランスだ。

 チームを率いるディディエ・デシャン監督は、台頭著しい若手を次々と取り込んだ予選終盤以降、人材豊富なアタッカー陣をどう有効活用するか模索し、本大会直前まで試行錯誤を重ねてきた。

 システムは複数、選手の組み合わせは幾通りも考えられるが、このオーストラリアとの初戦には、6月1日のイタリア戦(3-1で勝利)で大きな成果を挙げた3トップの布陣で臨むのものと思われる。

 最前線にエースのアントワーヌ・グリエーズマンを配し、両ウイングにキリアン・エムバペ、ウスマンヌ・デンベレという飛び切りの才能を持ったヤングタレントを据えたそれは、流動性に富み、3人が目まぐるしくポジションを入れ替えながらゴールに迫る。

 スピード、創造性、得点力の三拍子が揃った魅惑の3トップは、イタリア戦同様にこの試合でも火を噴くのか。今後の戦いを見据えるうえでも、これが大きな注目点だ。

 今大会のスター候補エムバペは、練習中にCBアディル・ラミに削られ、周囲は一瞬肝を冷やしたが、大事には至らず、本人曰く「100%の状態」で初戦に臨めそうだ。
 
 対戦相手のオーストラリアは、いずれも東欧の中堅国(チェコ、ハンガリー)と戦った開幕直前の連戦で連勝し、いい形で大会を迎えている。予選後に就任したベルト・ファン・マルバイク監督の下、チームの完成度を高めている印象だ。

 それでも戦力、経験値などあらゆる面でフランスが凌駕する。

 フランスにとっては、バンジャマン・メンディ(左)、ジブリル・シディベ(右)という両主戦がいずれも故障明けでコンディションが整わないSBに、それぞれリュカ・エルナンデズ、バンジャマン・パバールという代表入りして間もない若手に使える目途が立ち、最大の不安要素が取り除かれつつあるのも大きい。青の軍団がここはオーストラリアに優勝候補の実力を見せつけ、順当に勝利を収めるのではないか。
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