「僕の心を読んでください」。長友佑都がある質問に抜群の切り返し

2018年06月17日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「この状態は僕にも分からない」

代表練習で笑顔を見せる長友。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

 2018年6月17日、ワールドカップのグループリーグ初戦、コロンビアとの一戦が3日後に迫ったミックスゾーンで、突然、ある外国人記者から「ガラタサライへの完全移籍」についての質問が長友佑都に投げられた。

 今冬、長友は出場機会を求めてインテルからガラタサライにレンタル移籍。新天地で定位置を確保すると、好調をキープしてチームの3年ぶり21度目のリーグ優勝に尽力した。その活躍を評価され、ガラタサライのサポーターからも「完全移籍」を望む声があるのだが、現時点で去就ははっきりしていなかった。だから、その記者は問いかけたのだ。「トルコではガラタサライへの完全移籍が決まったと報じられている。しかし、イタリアではそうではないと言われているが、実際はどうなのか?」と。
 
 これに対し、長友は少し困ったような表情を見せた。
 
「この状態は僕にも分からない。自分もニュースを見て、『あれ? 俺、ガラタサライに決まった?』、「あれ? 決まってないんだ」みたいな感じで振り回されているので。ただ、ひとつ言えることは、今はワールドカップに集中しているということです。僕自身、ガラタサライの強化部、インテルの強化部、代理人とも話していない」
 
 これを受け、その外国人記者がすかさず「ガラタサライに完全移籍したいですか?」と畳みかける。すると、長友はさすがの返しで記者団の笑いを誘う。
 
「それは僕の心を読んでください。僕はここでは言いません。ワールドカップに集中しているので。皆さんの感覚に任せます」
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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