【W杯 大会12日目プレビュー 】オランダ対チリ戦

2014年06月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ブラジルとの対戦を避けたい両チームが1位を狙って対峙。

ちなみにファン・ペルシの出場停止で、オランダの出場メンバーの名前に“ファン”の付く選手がひとりもいない。これは96年5月29日の中国戦以来のことだという。 (C) Getty Images

グループB
オランダチリ
13:00(日本時間24日1:00)キックオフ
サンパウロ・アレーナ(サンパウロ)
 
【オランダの視点】
 
 すでにグループリーグ突破を決めている国同士の対戦となるが、2位になると決勝トーナメント1回戦でブラジルと当たる可能性が高くなる。ルイス・ファン・ハール監督はブラジルとの対戦を望んでおらず、1位を狙ってくるのは間違いないだろう。
 
 2試合で3ゴールを挙げたFWのロビン・ファン・ペルシが累積警告で出場停止となるため、オーストラリア戦で決勝点を挙げたメンフィス・デパイ、あるいはクラース=ヤン・フンテラールかイェレマイン・レンスが代役としてスタメン起用されるだろう。
 
 オーストラリア戦では3-4-1-2システムでスタートし、前半終了間際から4-3-3に切り替えて結果を残した。このチリ戦でも3バックか5バックで試合に臨み、先制された場合には4バックの攻撃的スタイルで反撃に出ると思われる。
 
[得点者]3点:ファン・ペルシ、ロッベン 1点:デフライ、デパイ
[警 告]2回:ファン・ペルシ 1回:デフライ、デグズマン
 
【チリの視点】
 
 オランダ同様、ブラジルと決勝トーナメント1回戦で当たるのを避けたいチリは、当然ながらこの試合をモノにしたいと考えているが、同時にホルヘ・サンパオリ監督は決勝トーナメントを見据えて、1枚ずつ警告を受けているアルトゥーロ・ビダルとチャルレス・アランギスを温存するかもしれない。これには、ふたりのコンディションがまだ万全でないことも関係している。
 
 攻撃面はやや不安を抱えることになるかもしれないが、一方で守備陣はゴンサロ・ヤラ、フランシスコ・シルバ、ガリー・メデルの3バックが強固な壁を築き上げており、アリエン・ロッベンをいかに封じるかが興味深い。
 
 攻撃では、過去2戦以上にアレクシス・サンチェスの決定力が鍵を握ることになるだろう。
 
[得点者]1点:A・サンチェス、バルディビア、ボーセジュール、バルガス、アランギス
[警 告]1回:アランギス、ビダル、メナ

【写真で振り返る】スペイン 0-2 チリ
 
◆対戦成績&試合結果
 
オランダ
1分け
チリ
 
1928年6月8日 オランダ 2(延長)2 チリ
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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