「“カガワと仲間たち”が輝きを放つ!」独専門誌が日本代表を手のひら返しの大絶賛!

2018年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロンビア戦で脅威となり得る最強ウェポンとは?

FIFAの公式フォトセッションで決めポーズを披露する香川。背番号10はコロンビア戦で面目躍如の活躍を見せてくれるのか。(C)Getty Images

 パラグアイ戦の快勝劇は、世界のメディアの評価にも微妙な変化を与えたようだ。
 
 すでにロシアでのキャンプ地となるカザンに入った日本代表。主将の長谷部誠も「みんな笑顔です」とポジティブな空気を感じており、ここにきて上昇ムードが漂う。本番前最後のリハーサルとなった火曜日のパラグアイ戦は、内容と結果を伴う4-2の勝利。西野朗監督にとっての初白星で、ガーナ戦、スイス戦と続いていた悪しき流れをひとまず断ち切った。
 
 他の欧米メディアと同様に、スイス戦の論説で日本を酷評していたのがドイツのサッカー専門誌『Kicker』だ。「ワールドカップに向けて明るい展望がまるで描けない完敗」と記し、グループHの勝ち抜け予想でもコロンビア、ポーランド、セネガルに続く最下位の評価。ところが、パラグアイ戦後の同誌はまさに手のひら返し。好意的なインプレッションを示したのだ。
 
「ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の突然の更迭から2か月、日本代表と日本サッカー協会はファンからのバッシングを浴び、逆風に晒されてきた。だがパラグアイ戦の初勝利で風向きが変わったのだ。溜飲を下げ、選手たちにも明るい表情が戻った。もともとチームを構成する選手たちの経験値に疑いの余地はない。登録メンバーにはシンジ・カガワ(香川真司)やユウヤ・オオサコ(大迫勇也)ら7人のブンデスリーガ所属選手がいて、海外でプレーする選手の数は過去最多。28.2歳の平均年齢が高いと批判されているが、これもひとつのアドバンテージと見ていいはずだ。23人すべてのキャップ数を足せば1035試合にのぼる。尋常ではない数字だろう」

 
 そしてパラグアイ戦で西野監督は"思い切った策に打って出た"と評している。
 
「日本はパラグアイ戦で守備面の再構築を図り、攻撃の形にも手を加えるなどいくつかの変化を施した。本来はサイドプレーヤーではないヨシノリ・ムトウ(武藤嘉紀)を右に置いたのも珍しい。際立っていたのはカガワとフランクフルトで名を上げたタカシ・イヌイ(乾貴士)のコンビネーションで、ふたり合わせてチームの全4得点中3得点を叩き出した。最高のウェポン(武器)を見出したのだ。コロンビア戦でも脅威となり得るはずだ」

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