「土壇場での監督交代がカオスを招いた」英紙が調子の上がらない日本代表を辛口批評!

2018年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

キーマンは吉田、上昇株は宇佐美、指揮官は…

国内外で厳しい評価を受けている西野ジャパン。パラグアイ戦で風向きを変えられるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 金曜日のスイス戦でも良いところなく0-2の完敗を喫し、2連連続ノーゴールと課題が山積みの日本代表。これで5試合も勝ち星から見放され、6月19日のグループリーグ初戦、コロンビア戦に向けて暗雲が垂れ込めている。チームは火曜日にパラグアイと最後のテストマッチを戦うが、どこまで改善を図れるか。明るい展望を描けないのが実情だ。
 
 国内外のメディアが辛めの評価を下すなか、英紙『Daily Mail』もサムライブルーに対して手厳しい論調を展開している。6月10日付けの紙面で掲載されたのが、ロシア・ワールドカップ出場32か国の査定だ。8つのグループに分けてアルファベット順に紹介。西野ジャパンについても多角的に考察している。
 
「更迭されたヴァイッド・ハリルホジッチの後を引き継いだアキラ・ニシノ(西野朗)監督だが、ここまでのところ、理想とはかけはなれた準備しかできていない。前任者の解任理由はコミュニーケション不足にあったというが、あれはなんだったのか。技術委員長から監督に転身したニシノはコーチングキャリアの大半がJリーグクラブでの指揮で、代表チームはユースレベル(U-20代表と五輪代表)を指導したに過ぎない」

 
 鍵を握る主力プレーヤーと、勢いに乗る上昇株にはこんな選手を指名している。
 
「キーマンは、マヤ・ヨシダ(吉田麻也)。残留争いの渦中にあったサウサンプトンでは厳しいシーズンを送ったが、ワールドカップはまた新たな気持ちで臨めるだろう。その経験値に疑いの余地はなく、ワールドカップ予選ではすべての試合に出場し、日本のディフェンスを束ねた要人だ。ライジング・スターがタカシ・ウサミ(宇佐美貴史)。26歳のアタッカーはプレーメーカー、ウインガー、さらにはセカンドストライカーをこなす。アウクスブルクから期限付き移籍したドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフでは、まさに出色のパフォーマンスを披露。ガンバ大阪のヤングスターとして鳴らし、Jリーグでの実績が十二分だ」
 

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