【W杯 大会11日目プレビュー】アメリカ対ポルトガル戦

2014年06月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

手負いのポルトガルが好調アメリカ相手にどう戦うのか!?

ガーナ戦では過去2大会の雪辱を果たしたアメリカ。ポルトガル戦では12年前の波乱を再現できるか!? (C) Getty Images

グループG
アメリカポルトガル
18:00(日本時間23日7:00)キックオフ
アマゾーニア(マナウス)
 
【アメリカの視点】
 
 初戦でガーナを破り、勢いづくアメリカ。下馬評を覆してポルトガルを3-2で下した2002年日韓大会の再現を期待する声を多いが、ユルゲン・クリンスマン監督は「大敗したポルトガルは今、おそらく"怒り"の状態にある。怒ったポルトガル、怒ったクリスチアーノ・ロナウドがどんなプレーをするのか、想像ができない。我々は自分たちの良さを、すべてぶつけなければならない」と気を引き締めている。
 
 CFのジョジー・アルティドールが怪我をしたようで、代役としてアーロン・ヨハンソンの起用が予想される。
 
 トップ下のクリント・デンプシーがガーナ戦で鼻を負傷したが、こちらはポルトガル戦の出場は可能のようだ。またガーナ戦の途中で退いたCBのマット・ベスラーも、スタメンに名を連ねるだろう。
 
[得点者]1点:デンプシー、ブルックス
[警 告]なし
 
【ポルトガルの視点】
 
 守備陣に緊急事態が起きている。ドイツ戦で退場処分となったペペ、右太腿を痛めたファビオ・コエントランがアメリカ戦に出場できないのは確定しているが、さらに軽度の負傷を抱えるウーゴ・アウメイダ、ブルーノ・アウベス、ルイ・パトリシオの欠場も濃厚で、最終ラインで唯一起用の目処が立つレギュラーは、右SBのジョアン・ペレイラのみ……。CBにリカルド・コスタとネト、左SBにはアンドレ・アウメイダがそれぞれ起用される見込みだが、不安は膨らむばかりだ。
 
 また攻撃陣でも、エースのC・ロナウドが18日の練習を途中で切り上げるなど、コンディションに不安を抱えている。前日練習ではフルメニューを消化したようだが、100パーセントのプレーは期待できず、状態次第ではベンチスタートも十分にありえる。
 
 満身創痍で迎えるこの大一番で、鍵を握るのはナニ。復調傾向にある、この崩しの切り札がどれだけ決定的な仕事ができるか。また、主力を欠く守備陣の働きも、成否を分けるポイントとなる。
 
[得点者]なし
[警 告]1回:J・ペレイラ
[退 場]1回:ペペ
 
◆対戦成績&試合結果
 
アメリカ
2勝1分け2敗
ポルトガル
2002年6月5日 アメリカ 3-2 ポルトガル
1992年6月3日 アメリカ 1-0 ポルトガル
1990年12月19日 ポルトガル 1-0 アメリカ
1980年10月7日 ポルトガル 1-1 アメリカ
1978年9月20日 ポルトガル 1-0 アメリカ
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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