FIFAランク61位の日本が勝つには…長友が指摘する、実力差を埋める“単純な”解決案

2018年06月09日 サッカーダイジェスト編集部

「単純にクオリティが劣っているのは認めないといけないし…」

長友は苦言を呈す。クオリティで劣っているなら相手よりも走り勝たなければいけない。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本0-2スイス/6月8日/ルガーノ(スイス)
 
 スイス戦は、まさに"力負け"と言える内容だった。
 
「厳しいな、というひと言ですね、まず。これではワールドカップでは勝てないと思います。スイスはもちろん良いチームですけど、それでもこの相手でもある程度やれなければ、やっぱりワールドカップは厳しいなって率直に思いますね」
 
 左SBでフル出場した長友佑都は、完敗した試合をそう振り返る。
 
「全体の守備としては前から行く部分が多々あったり、ガーナ戦よりもマシになったかなというのはありますけど、結局やっぱりすべてのクオリティが相手よりも劣っているかなというのがすべてかなと思います。パスをつなぐところもそうだし、その精度、シュートの精度、すべてのクオリティが相手よりも劣っていたら勝てないですよね」
 
 長友が言うように、日本には決定機が少なく、シュートも精度を欠いて相手GKにいとも簡単に止められた。守備においても、冷静さを失いPKを与え、些細なミスも散見された。FIFAランク6位のスイスに、明かな実力差を見せつけられた格好だ(日本は61位)。
 
 とはいえ、一朝一夕で技術が伸びることはあり得ない。19日にワールドカップ初戦を控える、このわずかな時間で改善すべきは何か。衰え知らずのスタミナを誇る長友は指摘する。
 
「単純にクオリティが劣っているのは認めないといけないし、ただ僕も含めてもっと走れないかなと思いますよね。もっとガムシャラにプレッシャーをかけて、そこで剥がされたとしても二度追いをして、スプリントをして、というような。一人ひとりが走っているのかと言われたら、走っていないんじゃないかなと思っている。ボールを取った時に、じゃあ誰がスプリントで裏を狙って走っているのか、それを続けているのかというところ。単純なところですけど、まずやっぱりサッカーは走らないと勝てないなと思うし、もちろんその走りのクオリティも大事ですけど、相手よりも走れなかったらクオリティで負けているんだから勝てないですよね、試合には」
 
 個の質で劣るならば、やはり運動量でカバーするしかない、というのが長友の見解だ。歴戦の左SBが言うように、ワールドカップでは走力がひとつのキーポイントになるかもしれない。まず12日のパラグアイ戦で、相手を走りで上回る姿勢が見たいものだ。

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