【日本代表|GL突破への3か条】接戦、ロースコアの戦いで1点は取りたい!!

2018年06月12日 西部謙司

0-3の試合は運が良くても4-3になることはまずない

格上と渡り合うにはロースコアで試合を運ぶ必要がある。吉田の働きが成否に直結する。(C)Getty Images

 コロンビア、セネガル、ポーランドと難敵揃いのグループH。格上の相手ばかりのグループリーグを、日本代表が勝ち抜くためには何が必要なのか。〝下剋上〞を起こすための3か条を見識のある7人に訊いた。

――◆――◆――◆――

西部謙司(サッカージャーナリスト)

日本のグループリーグ突破への3か条
その1 接戦をモノにする運
その2 ロースコアを維持する守備力
その3 90分間で1点は取れる攻撃力

 コロンビア、セネガル、ポーランドは日本より格上と見ていい。格上の相手に勝つ、または引き分けるには運が必要になる。運を活かすには接戦にしなければならない。0-3の試合は運が良くても4-3になることはまずない。0-0や1-1で試合を運べば分からないが、点差が開いてしまえば多少の運ではどうにもならない。現実的にはロースコアで試合を運ばなければならず、失点をしないことが前提になる。圧倒的なポゼッションができないなら、守備力は絶対に不可欠。今回対戦する3チームは比較的対策を立てやすく、ストロングポイントを消し続ければロースコアゲームに持ち込むことは可能だろう。
 
 もちろん点を取らなければ勝てないので、90分間で1点を取れる攻撃力は問われる。カウンターアタックが中心になるだろうが、縦ばかりでは間延びしてしまうので、キープして押し返すこともポイントになる。

 またセットプレーは工夫したいところ。ロースコアゲームを目指す以上、90分間に1点か2点取れればいいわけで、不用意にスペースを空けてカウンターを食らうことは避けるべき。1-0ないし2-1で勝つことを意識したプレーが必要だ。

――◆――◆――◆――
PROFILE にしべ・けんじ/ 62年生まれ、東京都出身。商社勤務を経てサッカー専門誌の編集記者に。パリ在住時代は欧州サッカーを堪能した。現在はフリーとして活動。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事