CBならではの視点。吉田麻也が「チームを左右する」と言ったポジションは?

2018年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

吉田が強調したのはボランチがボールを展開できるか否か

吉田が言うように、強度の高いプレスをいなせるかどうかは攻撃を組み立てる上で重要なポイントだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 6月6日、ロシア・ワールドカップに向けて調整を続ける日本代表は、オーストリアのゼーフェルトで今合宿5日目のトレーニングを行なった。
 
 この日は初の非公開練習を実施。就任して間もない西野朗監督が3バックと4バックの併用を明言しており、選手たちは精力的に戦術確認などで汗を流した。
 
 トレーニング後、取材対応した吉田麻也は、試合の鍵なるポジションについて「個人的にはボランチがチームを左右すると思っている。ボランチがボールを出せなければ、ボールを受けて展開できなければ、どんなサッカーでも苦しいと思う」と語った。
 
 なぜ、吉田はボランチを重要視したのか。それは西野監督が中盤の舵取り役に異なるタイプを並べるようになったからだという。
 
「ハリルホジッチ監督の時は、潰しのところが多かったですけど、(大島)僚太とハセ(長谷部誠)とか、僚太と(山口)蛍、(柴崎)岳とハセ。そういうバランスは感じ取れているので、そこは非常に大事だと思います」
 
 実際に西野体制の初陣となった5月30日のガーナ戦では、守備に特徴がある山口と攻撃で良さを発揮できる大島が先発。途中で組み合わせを変えたが、ディフェンス力に秀でたタイプを同時に置く組み合わせは採用しなかった。むしろ、司令塔タイプの大島と柴崎が並ぶ時間帯もあったほどだ。
 
 吉田が「ボランチの組み合わせは非常に大事になってくる」と言うように、世界の猛者たちを撃破するためにはこのポジションの展開力が攻撃を左右する。実際にプレミアリーグでプレーする男は「チェルシーやアーセナルとやる時もそうですが、奪われた後(相手)のプレスは早いけど、1個を掻い潜れば展開できる」とその重要性を知っている。
 
 世界基準のプレスを打ち破れるのか。8日のスイス戦では吉田の言葉通り、ボランチに入る2枚がどのようなプレーを見せるのか注目したい。
 
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