【日本代表】代表合宿前の“ミス”を告白。山口蛍は自分自身を取り戻せるか

2018年06月06日 Jリーグ

「合宿に入る前に3日間休みがあって…」

なによりコンディションを強調していた山口。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 山口にとって戦術云々の前に大事なものがある。
 
「短い期間の中で戦術を完璧に落とし込むのは難しい。だから、(コロンビアとの)初戦に向けてコンディションを100パーセントに持っていくことを今は一番意識している」
 
 今振り返れば、ガーナ戦に向けて少し調整法を誤った。
 
「(国内での)合宿に入る前に3日間休みがあって、何もしなかった。そこから数日後に試合だったので、(コンディションを)100パーセントに持っていけなかった」
 
 決して油断ではない。それまでJリーグは連戦に次ぐ連戦。だから、その疲労を取るために山口は「3日間、何もしなかった」。ただ、結局のところそれが「自分に合っていなかった」。
 
 そこで再認識したのが「90分間動ける、戦える身体を作る。それが自分にとっては一番」ということだ。3バックだろうが、4バックだろうが、やることは決まっている。
 
「戦術のところよりも、走ったりとか、しっかりとファイトするところが僕の特長。それを出すには(コンディションが)100パーセントじゃないと、大舞台でやっていくのは難しい」
 
 そこに改めて気付いたからこそ、コンディションを強調する。
 
「個人的にはさっきから何回もいいますけど、コンディションが整っていればどんな局面にも対応できる。タフに戦いたいし、そういう姿を見せたい。それがやっぱり、僕を含めてガーナ戦で見せられなかったというのが残念だった」
 
 ガーナ戦と同じ過ちは犯さない。6月8日のスイス戦、同12日のパラグアイ戦では自身の持ち味を発揮したいという。
 
「(スイス戦とパラグアイ戦で)戦術は特に意識しません。一番大事にしたいのはコンディション。(ボールを)がっつり取りに行ってとか、いろんなところをカバーしてとか、やっぱりそういうのをやりたい」
 
 ワールドカップ本番までに山口は自分自身を取り戻せるか。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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