英紙が選出! ワールドカップ史上「もっとも物議を醸した出来事」トップ10

2018年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ウルグアイを救ったスアレスの「両手ブロック」

ガーナFWアディアー(背番号18)のシュートを両手でブロック。スアレスは一発退場となったが、ガーナがその後のPKを失敗し…。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ(W杯)の開幕まで10日を切った。

 数々の名シーンを生んできた4年に一度のフットボールの祭典。はたして今大会、サッカー史に残るようなスペシャルな出来事は起こるのか。世界中の関係者とファンはワクワクしている。

 もちろん、素晴らしいプレーやビューティフルゴールだけではない。W杯ではさまざまな"ハプニング"も起こり得る。英紙『Daily Mail』は6月3日、過去20大会における「もっとも物議を醸した事件」のトップ10を選出した。


◆10位 サンティアゴの死闘(1962年チリ大会)

グループリーグでの対戦を前に、イタリアの記者がチリの首都サンティアゴの街並みやチリ人の女性を酷評。地元メディアがこれに反論したことで、両国の対立がヒートアップした。試合は荒れに荒れ、警察が何度か介入する事態となっている。イタリアの2選手が退場となった試合は、2-0でチリが制している。


◆9位 パトリック・バチストンの重傷(1982年スペイン大会)

西ドイツ対フランスの準決勝で、フランスのDFパトリック・バチストンは、西ドイツのGKハラルト・シューマッハーと衝突した際にラフプレーを受け、歯を折られたうえに脊椎を骨折。昏睡状態となった。だが主審はシューマッハーに対し、イエローカードすら出さなかった。
 
◆8位 アイルランド代表のサイパン事件(2002年日韓大会)

大会前のサイパンでのキャンプ中、アイルランド代表の主将ロイ・キーンとミック・マッカーシー監督が衝突。インタビューでの監督批判に加え、たびたび指揮官に対して暴言を吐いたキーンが帰国を命じられた。アイルランドはこの大会、グループリーグを突破してベスト16進出を果たしている。


◆7位 スアレスの"セービング"(2010年南アフリカ大会)

準々決勝のガーナ戦で、ウルグアイ代表のルイス・スアレスが、延長後半の終了間際にドミニク・アディアーのシュートを両手でブロック。スアレスは一発退場となったが、ガーナがPKを外したことで生き延びたウルグアイは、その後のPK戦を制してベスト4に駒を進めた。ちなみに、スアレスはその4年後のブラジル大会でも、グループリーグ最終節のイタリア戦でジョルジョ・キエッリーニの肩にかみつき、長期の出場停止処分を科されている。
 

次ページ“怪物”の名前は当初、決勝のメンバーリストになかった。

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