柴崎岳はボランチ、それともトップ下? 紅白戦でテストされた本人の見解は…

2018年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

トップ下は「僕より適任がいるんじゃないかなとは思いました」

柴崎自身はボランチのプレーのほうがしっくり来ているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 現地4日、オーストリアで直前キャンプを張る日本代表が、紅白戦を行なった。5月30日の親善試合・ガーナ戦は3-4-2-1で挑んだが、この日は4-2-3-1をテスト。前体制で慣れ親しんだシステムを確認した。
 
 本職のボランチに加え、トップ下でもプレーした柴崎岳は、「4バックはやり慣れているので、やりやすさはある」としたうえで、「まだどっちをべースにするというのは特にないので、チームとしての戦術の成熟度を上げていくのがメインだと思います」と4バックと3バックを並行していくチーム方針を明かした。
 
 西野監督は特定のシステムに固執するのではなく、チームに柔軟性を求めている。柴崎も同じ考えのようだ。選手の配置よりも、コンビネーションや戦い方の意思統一が重要だと次のように語る。
 
「どっちをやるにしろ、フォーメーションではない部分が大事になって来る。3にしろ4にしろ、チームとして戦い方を深めていくという考え方が正しいかなと僕自身は思っています」
 
 個人としては、「僕より適任がいるんじゃないかなとは思いました」というトップ下よりも、ボランチのほうがしっくり来ているようで「もうちょっと低い位置から行きたいなと思っているので、それはちょっと伝えていこうかな」と指揮官に直訴する予定だ。3列目から飛び出して攻撃に厚みを付けるイメージも沸いている。
 
「本当に奥まで行こうとは思っていないですが、こぼれ球も含めてマイナスだったりとか、打てる位置にもいたい。パスや崩しに固執してシュートがないのは考え物なので、そこは打てるチャンスがあればどんどん打っていきたいと思います」
 
 19日のワールドカップ初戦・コロンビア戦まで残された時間は少なく、テストマッチも8日のスイス戦と、12日のパラグアイ戦の2試合のみだ。現時点では誰がレギュラーなのか定かではないが、柴崎は「競争という意識は、あまりいい意味でない。自分のやれることを最大限表現していれば、それは評価される」と自身のパフォーマンスに集中してチームに貢献するつもりだ。

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