「まるで緊張感がない」「新監督は頑固者」またしても海外メディアが西野ジャパンを辛辣批評!

2018年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ベテランは誰ひとり火を付けられなかった」

攻守両面で歯車が噛み合わなかった日本代表。期待の本田も空回りが目立った。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ本大会の開幕まであと10日を切り、世界中のマスメディアが精力的に取り組んでいるのが、大会およびグループリーグの展開予想だ。
 
 今大会で日本は、コロンビア、セネガル、ポーランドとともにグループHに組み込まれたが、各媒体の評価は総じて厳しめである。6月4日、アジア5代表の仕上がり具合を診断したのが米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports Asia』。アジアサッカーに精通するオーストラリア人のスコット・マッキンタイア記者が、「2018ワールドカップにおけるアジアの希望はいかに?」と題して、それぞれの代表チームのインプレッションを綴っている。
 
 そこで、日本代表評だ。4月に起こった政権交代をひとつの英断と捉えていたというマッキンタイア記者だが、ガーナ戦のチームパフォマンスにはがっかりしたと漏らす。
 
「ヴァイッド・ハリルホジッチからアキラ・ニシノに突如として指揮権が移り、個人的には支持したし、それなりの期待を寄せていた。しかし蓋を開けてみると、新指揮官は初戦のガーナ戦でなにひとつインスパイアできなかったのである。新たに3-4-2-1フォーメーションを採用したがまるで機能せず、前体制下で冷遇されていたベテラン選手を多く呼び戻したものの、その誰ひとりとしてチームに火を付けられなかったのだ」

 
 将来を嘱望される若手を選出しなかったことで、ファンから批判を浴びている事実も紹介している。
 
「ショウヤ・ナカジマ(中島翔哉)とリツ・ドウアン(堂安律)のようなヤングスターを選外としたことで、ニシノ監督のチョイスは日本国内で広く非難を受けた。加えて、代わりに招集した経験豊富な選手たちが、まるで緊張感のないパフォーマンスを見せたのだから、ファンはさらに不安を駆り立てられたことだろう。正直に言って日本は、アジア代表国のなかでもっともイージーなグループに入ったが、それでも悲観的にならざるを得ない。新指揮官のこれからの2週間の取り組み次第でどこまで改善できるかにかかっている」
 

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