【日本代表】W杯23戦士「背番号の系譜」が面白い! 本番でゴールを挙げるラッキーナンバーは?

2018年06月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

3大会連続で同ナンバーは3選手に

2大会連続で「4」を背負うことになった本田。その系譜は井原→森岡→遠藤→闘莉王という錚々たるもの。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 6月2日、オーストリアでの事前合宿に向けて成田空港を出発した日本代表。その直後、日本サッカー協会から発表されたのが、ワールドカップ最終登録23名の背番号だ。
 
 香川真司の「10」、本田圭佑の「4」、岡崎慎司の「9」など常連組がそれぞれお馴染みのナンバーを与えられ、初出場となる柴崎岳、遠藤航、植田直通らが一桁ナンバーを頂戴するなど、じっくり眺めるとなかなか興味深い。
 
 そこで今回は過去5大会をさかのぼり、ワールドカップ最終登録23選手の背番号を総覧し、その番号ごとの系譜をまとめてみた。ちょっとした傾向が垣間見える。

 
 これまで3大会連続で同じ背番号を付けた選手はひとりもいなかったが、今大会では一気に3選手が該当者となった。長友佑都の「5」、岡崎の「9」、長谷部誠の「17」で、いまやサムライブルーにおける代名詞と言ってもいいだろう。
 
 正守護神が付ける番号だと考えられがちの「1」は、日本代表においては必ずしもその法則が当てはまらなかった。14年に川島永嗣が背負うまでは第2、第3GKのナンバーだったのだ。面白いのは4大会で繰り広げられた川口能活と楢崎正剛の熾烈かつ高度なスタメン争い。なんと本大会で「1」を獲ったほうが第2に甘んじるという展開だった。
 
 本田が2大会連続で付ける「4」は、井原正巳、森岡隆三、田中マルクス闘莉王と各大会の守備の要が担っていた一方で、06年のジーコジャパンでは遠藤保仁も指名されている。イングランドなどではいまでも中盤のキープレーヤーが貰い受けるケースが多く、欧州では攻撃的なポジション付けることも少なくないのだ。
 
 ファンタジスタがずらり名を連ねるのが「7」だ。伊東輝悦にはじまり、中田英寿、遠藤と続き、今回は柴崎が引き継ぐこととなった。なんとなく共通点があるだろうか。いずれも多くを語らず黙々と高質なプレーを連発するタイプ。青森が生んだ天才肌がロシアの地でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、実に楽しみだ。
 
 名波浩、中山雅史、中村俊輔、そして香川──。「10」は日本サッカー界をリードしてきた巨人たちがバトンを受け継いできた。
 

次ページ「10」と「11」が本大会で1ゴールずつは寂しい

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