日本 対 ギリシャ|ザッケローニ監督 会見コメント「パワープレーはミスではない」

2014年06月20日 週刊サッカーダイジェスト編集部

「香川を先発させなかったのは、DFのスペースを広げるため」

終盤のパワープレーに関して、ザッケローニ監督は打つべき手を打ったと考えているようだ。 (C) SOCCER DIGEST

 この試合は勝つべき試合だった。この試合に勝つために、練習し、努力し、準備をしてきた。サイドでの動きをアグレッシブにしないといけないと考え、立ち上がりからそうした姿勢を打ち出していったが、もっとできたのではないかと思う。ボールポゼッションは68パーセント対32パーセントと日本のほうが支配していた。私が思うに、今日はいつもと比べスピード感が劣っていた。
 
 ゴール前で脅威を与えることはできていたが、スプリントが欠けていた。もっとボール回しを早くできたはずで、そこで少し時間がかかり過ぎた。ギリシャは高さを上手く使っていたとはいえ、動きは限られていたし、もうすこしサイドで動くべきだった。
 
――なぜ香川を先発させなかった?
 香川を入れなかったのは、戦術的な理由から。まずはサイド攻撃に力を入れて、そこで相手を疲れさせてから攻撃をと考えていた。相手DFのスペースを広げることはできたのではないかと思う。香川もスペースを広げる動きはできるが、どちらかと言えば、中央でプレーをするので、戦術的にこのような決断をした。
 
――最後の交代カードをなぜ切らなかった?
 サイドを使いたかったからで、内田と長友がそれをやっていたから代えなかった。吉田を前に回そうと思っていたので、あの11人が必要だった。ただ青山もいて、彼を使うのであれば吉田を後ろに置いておこうと思っていた。
 
――日本はギリシャよりも身長が低いのに、なぜパワープレーに出た? それはミスではないか?
 いや、ミスではないと思う。攻撃をしようと思っていたし、引き分けは望んでいなかった。これは良い結果ではないし、絶対に勝つべき試合だった。大久保、岡崎、大迫はそれぞれのクラブでCFとしてプレーしているし、本田は前回大会でCFをやっていた。これ以上のFWを何人配置したらいいのか分からないほどだった。

【写真で振り返る】日本 対 ギリシャ

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