アッズーリは出ないけど…イタリア紙が「ロシアW杯に出場するセリエA戦士ベスト11」を選出

2018年06月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界王者の称号を手にする選手は現われるか。

ガゼッタ紙が選んだW杯に出場するセリエA戦士のベスト11。アルゼンチン代表から最多4人が選出されている。(C)Getty Images

 開幕まで2週間となったワールドカップ(W杯)だが、ロシアでは優勝4回を誇る強国、イタリアを観ることはできない。欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、60年ぶりに出場権を逃したからだ。

 そのイタリアの国内リーグ、セリエAも「世界最高峰リーグ」と言われた時代の競争力を失っている。だが、欧州を代表するリーグのひとつであるのは変わらないだろう。実際、ロシアW杯に出場するセリエAの選手は少なくない。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は5月30日、そんなセリエAでプレーするW杯出場予定選手による"ベスト11"を選出した。システムは3-4-1-2だ。

 ゴールマウスを守るのは、現在レアル・マドリーなどメガクラブへの躍進も噂されるローマのアリソン(ブラジル)。次点は、来シーズンからジャンルイジ・ブッフォンに代わりユベントスの正GKとなるヴォイチェフ・シュチェスニー(ポーランド)だ。

 3バックを構成するのは、チャンピオンズ・リーグ(CL)でローマの躍進に貢献したフェデリコ・ファシオ(アルゼンチン)、経験と抜群のポジショニングセンスを誇るインテルのミランダ(ブラジル)、そして日本との対戦も注目されるナポリのカリドゥ・クリバリ(セネガル)となった。

 また、守備陣の控えには、メディ・ベナティア(ユベントス/モロッコ)とアレクサンダル・コラロフ(ローマ/セルビア)が選ばれている。
 
 中盤は、両サイドにユーベの7連覇に貢献したドグラス・コスタ(ブラジル)と、CL復帰を決めたインテルのイバン・ペリシッチ(クロアチア)。中央にはリーグを代表するMFのひとりとなったラツィオのセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(セルビア)と、ミランの司令塔ルーカス・ビグリア(アルゼンチン)だ。

 控えの顔ぶれも豪華。王者ユーベからファン・ギジェルモ・クアドラード(コロンビア)、サミ・ケディラ(ドイツ)、ブレーズ・マテュイディ(フランス)が選ばれ、そのほかインテルのマルセロ・ブロゾビッチ(クロアチア)と、ナポリで成長したピオトル・ジエリンスキ(ポーランド)も選出された。

 トリデンテ(前線の3枚)に選ばれたのは、スクデットを争ったユーベとナポリのスターたち。ゴンサロ・イグアインとパウロ・ディバラ(ともにアルゼンチン)、そしてドリース・メルテンス(ベルギー)だ。

 メルテンスと同じナポリのアルカディウシュ・ミリク(ポーランド)のほか、ユーベのマリオ・マンジュキッチ(クロアチア)、ミランでは不振に終わったが代表では先日の国際親善試合でもゴールを挙げたアンドレ・シウバ(ポルトガル)がリザーブとなっている。

 近年は暗い話題も耳にする機会が増えているセリエAだが、『Gazzetta dello Sport』紙のベスト11が示すように、W杯で活躍が期待される実力者たちが少なくないのも事実。はたして、この中から、世界王者の称号を手に入れる選手は現われるだろうか。
 
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