【日本代表】平均28.26歳は史上最高齢! 過去5大会の「23名」とどこがどう違う!?

2018年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去5大会の平均は「26.5歳」。やはり高めと言わざるを得ない

左上から時計回りで本田圭佑、中田英寿、中村俊輔、小野伸二。栄光の23戦士──偉大なる先達がバトンを繋いできた。(C)SOCCER DIGEST,Getty Images

 過去5大会で数多のドラマを生んできた、ワールドカップ最終登録の23枠を巡る争い。香川真司や岡崎慎司ら日本サッカー界を牽引してきた熟練工が当落線上に置かれ、中島翔哉や久保裕也らの逆転招集があるのかなど、今回も話題に事欠かなかった。
 
 しかしながら5月31日、日本代表の西野朗監督が発表した「23名」はほぼ順当な顔ぶれで、さしたるサプライズもない人選だった。ガーナ戦の26名から選外となったのは井手口陽介、浅野拓磨、三竿健斗の3選手で、予備登録からの土壇場登用は実現しなかったのだ。
 
 サポーターからは「年功序列だ!」「将来性のある若手をもっと呼ぶべきだった」など、変わり映えしない面々に批判の声が多く上がっているが、実際はどうなのか。過去5大会の「23人」と比べてどこがどう異なるのか。さまざまな角度から見比べてみよう。

 
 まずはなにを置いても、平均年齢だろう。過去5回を大会開幕時の設定としたため、今回は6月14日を基準とした。結果は「28.26歳」というなかなかのハイアベレージ。前日のテストマッチで対戦したガーナ代表のスタメン平均年齢が「23.34歳」と若く、日本とはおよそ6歳差があったため、ある程度予想の範疇ではあったが……。もちろん、過去最高齢である。
 
 これに続くのは南アフリカ大会の「27.83歳」で、もっとも若いチームだったのはトルシエジャパンの2002年日韓大会で「25.26歳」。過去5大会の平均が「26.5歳」であることを考えれば、やはり28歳超えは高めと言わざるを得ない。ただ周知の通り、同じく平均年齢が高いと揶揄された南ア大会ではグループリーグを突破している。さらに30歳以上の選手数で見た場合、こちらも今回は「8選手」と最多だが、南ア大会も7選手だった。最年少選手も8年前が22歳(森本貴幸)で今回が23歳(中村航輔)とさほど変わらず、年齢的なバランスは決して偏ってはいない。
 
 ただ2010年大会と決定的に違うのは、当時オーバー30組だった川口能活や楢﨑正剛、稲本潤一らが裏方としてチームを支えていたのに対して、今回は本田や長谷部誠、川島永嗣、長友佑都などほとんどが主軸である点だ。このあたりが本大会でどう影響してくるか。
 

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