【日本代表】ガーナに惨敗…それでも長友佑都が「ポジティブな状況」と語ったワケは?

2018年05月31日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「大事なのはどれだけまとまれるか」

左ウイングバックで先発した長友。ゴールにはつながらなかったが、チャンスに絡んだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2018]日本 0-2 ガーナ/5月30日/日産スタジアム
 
 西野ジャパンの初陣となったガーナ戦は、前半と後半に1点ずつ失い、0-2で敗れた。西野朗監督は試合後に「絶対に勝たなくてはいけないと思っていた」と語ったが、結果は出ず。さらに新システム3-4-2-1が上手く機能しないなど、直前に迫ったロシア・ワールドカップへ不安の残るゲームとなった。
 
 もっとも左ウイングバックとして先発し、積極的な攻撃参加からチャンスを演出した長友佑都は、試合後にチームの現状を前向きに捉えた。引き合いに出したのは自身が経験した2度のワールドカップだ。
 
「大事なのはどれだけまとまれるか。そこに尽きると思う。僕は(2010年の)南アフリカ・ワールドカップも経験しましたが、批判されながらも、岡田(武史監督)さんの決断に僕たちがついて行って、その強い気持ちがチームをひとつにした。正直、(2014年の)ブラジル・ワールドカップの時のほうが皆、海外での経験もあったし、個々のレベルも強かったかもしれません。でも、結局はチームなんだなと思いました。
 
 その点、今は難しい状況で、今日も課題は出ましたが、ポジティブな面も凄く見えました。僕自身、南アフリカの時じゃないですが、最終的にまとまっていけるんじゃないかなと、この短期間ですがそういうチームの雰囲気を感じています」
 
 さらに苦しい状況だからこそ、力を発揮できるチームメイトも揃っていると強調する。
 
「打たれ強いメンバーが多いと思います。追い込まれれば追い込まれるほど、批判されれば批判されるほど、僕らは立ち上がるので、その状況のほうが、僕らにとってはポジティブな状況なんじゃないかなと思います」
 
 自身がワールドカップでマッチアップするのはワールドクラスのタレントばかりだ。もっともその苦境も力に変えたいと話す。
 
「左サイドは地獄でしょ。(セネガルの)マネがいて、(コロンビアの)クアドラードがいる。ただ地獄と言いましたが、ワクワクしています。相手が強くなるほど僕は燃えるので」
 
 そう笑顔で語った長友が、苦しむチームを蘇らせるキーマンになるのかもしれない。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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