西野監督が明かした3バック導入の意図 4バックだけでは「対応できない」

2018年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「押し込まれれば5バックになって対応しなければいけなくなる」

西野監督はあらゆる面で柔軟性を追求するようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月29日、翌日の親善試合・ガーナ戦に向けた公式会見が行なわれ、日本代表の西野朗監督が3バック導入の意図を明かした。
 
 代表合宿5日目の25日から3-4-2-1をテストしていたが、その狙いを「いろんな状況に対応するために、やってきた4バックだけではなく、3バックを今この段階でトライしたいなと。選手にそういう感覚を持ってほしいなと思うなかでやっています」と説明。3バックをベースにするのではなく、様々な状況に対応するためのオプションとして考えているとした。
 
 実際、選手にも「3バックをチームのベースとして持ちたいかというと、そうではなく、やはりいろんな状況に対応したいということを選手に伝えている」という。
 
 西野監督は、前体制での4バックを「選手の感覚的にベースになるものは持っている」と考えているが、「自分の中では、これからそういう状況だけで対応できないと思います」とワールドカップを見据える。コロンビアやポーランドといった強豪と戦ううえで、戦術的な幅を持っておきたいということだろう。
 
 合宿で導入した3バックにしても、「状況によっては4バックと同じで4-3の形で対応するし、押し込まれれば5バックになって5-4-1で対応しなければいけなくなる場合もある」。メンバー招集の際にポリバレント性を重視したのも、こうした柔軟性を求めていくためのようだ。
 
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