武藤嘉紀が語るかつての僚友・カリウス。CL決勝の悪夢に「次への糧にしてくれると…」

2018年05月28日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

マインツで1年間ともに戦った武藤がカリウスに熱いエール!

マインツ時代、武藤はカリウスに助けられる場面が多くあったと明かした。(C)Getty Images、SOCCER DIGEST

 チャンピオンズ・リーグ決勝の大舞台でミスを犯したかつての僚友について、ブンデスリーガで今季8得点を奪った日本代表FWが胸の内を明かした。
 
 5月27日、キリンチャレンジカップ・ガーナ戦に向けて調整を続ける日本代表の武藤嘉紀が、練習後にリバプールのGKロリス・カリウスについて言及した。

 レアル・マドリーとのファイナルに先発出場を果たしたカリウスは51分、ボールをキャッチした後に素早く前方へ展開しようとスローを試みた直後に大失態。目の前でカリム・ベンゼマにカットされ、最後は無人のゴールにシュートを流し込まれてしまったのだ。
 
 驚きのミスは世界中で議論が交わされたが、15-16シーズンにマインツで共闘した武藤も決勝の映像を見たという。

「カリウスとは1年間一緒にやったけど、本当に幾度となく救われました」と当時のプレーを振り返った後に、チャンピオンズ・リーグ決勝のミスについては「あのような大舞台に立っていて、ミスはありましたけど、そのミスに対して僕たちは何か言える立場ではない」と、元チームメイトを思うコメントを残した。
 
 何故、武藤はそう言ったのか。それは大舞台に立った者にしか、理解できない難しさがあるからだ。「あそこ立った人にしか分からない、プレッシャーや重圧があると思う」と武藤は言い、誰もが憧れるCLファイナルを経験していない自分が語るのは違うとした。
 
 だがそれでも、武藤は「このミスを絶対に次への糧にしてくれると信じている」と元同僚にエールを送り、奈落の底に突き落とされた守護神のさらなる飛躍を願っていた。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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