「ずば抜けたメンタル!」元日本代表、橋本英郎が紐解く“プロフェッショナル本田圭佑”の実像

2018年05月25日 橋本英郎

僕から声を掛けたらすごくビックリした表情で…

8年ぶりの再会を果たした本田(左)と橋本(右)。大阪出身同士のコンビは、長いブランクを感じさせないシンクロぶりを見せたようだ。写真提供:橋本英郎

 いよいよロシア・ワールドカップが近づいてきましたね。
 
 ガーナ戦の日本代表メンバー27人が発表されて、がらりと体制も替わり、僕のガンバ大阪時代の元上司(?)にあたる西野朗さんが日本代表の新監督になりました。これからワールドカップまでの短い期間で、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が指揮を執っていた部分から、いろいろなところで変化を付けていくと思います。

 
 そんななか、今回は我がチーム、東京ヴェルディの練習に参加していた本田圭佑選手について書いてみようと思います。
 
 彼が偶然にもヴェルディの練習に参加することになって、実に2010年以来の再会を果たしました。どうやら僕がいま、このクラブにいることは知らなかったようで、練習が始まって僕のほうから声を掛けたんです。すると、すごくビックリした表情で。彼のなかでの僕はガンバ大阪からの最初の移籍先、ヴィッセル神戸のところで止まっているようでした。
 
 8年ぶりに対話した彼と最初に出会ったのは、イビチャ・オシムさんが率いていた頃の日本代表合宿でした。当時は毎月のようにキャンプで集まっていて、たしか会場は静岡のJステップだったと思います。本田選手はまだオランダ(VVVフェンロ)でプレーしていましたね。
 
 僕が、現在川崎フロンターレの家長昭博選手と同部屋で、本田選手はよく部屋に遊びにきていました。3人で話をしたのを思い出します。内容はまったく覚えてないんですが、家長選手と本田選手はガンバジュニアユースの同級生。その頃から仲が良かったんだろうなぁと感じたのを覚えています。
 
 よく本田選手のジュニアユース時代の話が出ますよね。家長選手はものすごいライバルで、家長選手がユースに上がった一方で、本田選手は高校サッカーのほうに道を進めた。そこの関係性のところも勝手な解釈をしていたのだと、そのとき理解しました。
 
 そんな本田選手を僕なりに、「人物」と「プレーヤー」のふたつの側面から考えて、書いてみたいと思います。

次ページ他人のいい部分や思考を紐解いて、考えるクセを持っている。

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