岡崎が2010年W杯の川口のような精神的支柱になる?「いなければ自分がやるべきだと...」

2018年05月22日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

早期の完全復帰を目指す一方でチームのために徹する考えを明かした。

合宿2日目も別メニューとなった岡崎。状態は徐々に上がってきているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 左足首を負傷中の岡崎慎司(レスター)は、22日に行なわれた国内合宿も途中から別メニューとなった。トレーニング序盤のランニングなどは参加するも、その後はグラウンドの端に移動してリハビリに励んだ。
 
 30日のキリンチャレンジカップ・ガーナ戦に向け、海外組10名で行なった2日目の練習後に岡崎は負傷の回復状況を説明。「ここからもう少し上げていって、チーム練習にすっと入れるようにしていきたい」と、1歩ずつ完全復帰を目指している段階だと明かした。
 
 ピッチに戻れないもどかしい状態のなかでも、決してぶれることなく調整を進めている岡崎。ただ、怪我からの復帰を目指す作業に注力しているが、チームのことも頭に入っている。年齢もベテランと呼ばれる32歳となり、自分自身だけではなく、全体に目を配るポジションとなった。負傷からの復帰が大前提となるが、岡崎はロシア・ワールドカップに挑む上で組織のために何ができるかをしっかり考えている。
 
 ベスト16入りを果たした2010年の南アフリカ大会で、第3GKの川口能活(相模原)がチームの精神的支柱となった件を聞かれた際だ。岡崎は当然そのことは頭に入れていると語った。
 
「そういう選手は必要ですし、いなければ自分がやるべきだと思っている。そういうところは臨機応変にできる年齢になってきていると思うので、いなければやる。そういうのを若い選手がやって、盛り上げ役をやってくれるのが一番楽だけど、自分たちは言動や存在感で落ち着くような存在であればいいかなと思う」
 全体の空気を感じ取りながら、過去2大会を経験しているベテランとして貢献できる部分は何か。「今後、ワールドカップについてはどんどん話していくと思うのですが、(ピッチ外では各個人の)コンディションとかチーム状況、色んな選手がいるのでその話で盛り上がっていますね」という岡崎は、宿舎内で普段と変わらないコミュニケーションを仲間たちと取っているという。自身の状態が完璧ではないなかでも、出来る取り組みを着実にこなす姿はまさにベテランらしい立ち振る舞いだ。
 
「普段通りにやればいいかなと思う。ずっと自分が続けてきたことをプレーでも存在でも出せればいい。自然体が一番いいのかな」という岡崎は気負うことなく、西野ジャパンをピッチ内外から支えていく。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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