【日本代表】ビジョンなき選手選考。「ビッグ3」頼みはリスキー

2018年05月20日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

今回の27名は何をコンセプトに集められたのか

西野監督の会見を鵜呑みにするなら、「ビッグ3」ありきのチームになるが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 5月18日にガーナ戦に臨む日本代表のメンバー27名が発表されたが、前体制下とほぼ同じ面子で新鮮さはそれほどなかった。何を重視して、どういうコンセプトで集められたメンバーなのか、そういうものも見えてこなかった。
 
 ビジョンなき選手選考──。そもそも、日本がロシア・ワールドカップで成功を収めるために最も重要になるだろうコロンビアとの大会初戦に向けて、「正直、まだ画が描けない」というのはどういうことなのか。
 
 単純な発想で言えば、この南米の強豪からあわよくば勝点3を掠め取るにはどんな戦略が有効で、必要な選手は誰なのかを見極めるのがファーストステップ。しかし、現状ではそれすらできていないということになる。だとすると、先ごろ発表されたメンバー27名は何をコンセプトに集められたのか。
 
 今季メキシコのパチューカで二桁得点を決めた本田圭佑はともかく、いずれも怪我でコンディション不良の香川真司(ドルトムント)と岡崎慎司(レスター)に対しても「代えが利かない」と言う必要があったのか、理解に苦しむ。香川も岡崎もトップフォームなら文句はないが、今のふたりは決してそうではない。好調、不調の二択で言うなら、後者に傾くのではないか。
 
 好調か不調かはさて置き、見方によっては、「ビッグ3」と呼ばれる彼らは余程のアクシデントがないかぎり23人にエントリーされるという捉え方もできるわけで、それはそれでどうなのかと疑念を抱いてしまう。
 
 「代えが利かない」という監督のコメントを鵜呑みにすれば、西野ジャパンは「ビッグ3」ありきのチームになりそうだが、そこに希望はあるのか。4年前のブラジル・ワールドカップでキャリアのピークに近かった印象の3選手が当時から4歳も年を取り、香川と岡崎は17-18シーズンのリーグ終盤に怪我で苦しんでいるのだ。そんな彼らと心中するスタンスはリスキーに映る。
 
 

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