札幌の快進撃にチャナの笑顔あり――人気沸騰のタイ人アタッカーの2年目を周りはどう見ているのか?

2018年05月17日 佐々木裕介

11戦無敗のクラブ記録を更新中、チャナティップの表情にも変化が

FC東京戦の試合前の様子。今季は、チームの好調もあり、笑顔が見られるようになった。写真:佐々木裕介

 北海道コンサドーレ札幌が快進撃を続けている。1分け2敗と開幕ダッシュにつまづくが、4節・長崎戦の初勝利から実に11試合無敗(7勝4分け)とクラブ記録を更新中、堂々リーグ3位に付けているのだ。北海道日本ハムファイターズの注目ルーキー・清宮幸太郎が1軍デビューを飾るまでは、彼らが道民の関心を独り占めしていたに違いない。

 そんなチーム躍進の中で、筆者はチャナティップの表情の変化に注目した。昨季はどことなく寂しげで"らしく"ない表情が心配でならなかったのだが、今季は自信に溢れた自然な笑顔が戻ってきたように感じていたからだ。

"チャナティップの2年目"を周りはどう見ているのか。先ずはFC東京戦に集った札幌サポーターから話を聞いてみた。

「正直、ここまでやってくれるとは思っていなかった。倒れても直ぐに立ち上がってプレーする姿勢に完全に心奪われています!」
「俺にとってチャナのドリブルは、エメルソン(00年に在籍)のスピード、西谷正也(05-08年に在籍)のトラップに次ぐ衝撃だね」
「優し過ぎるかな、チャナは」
「この前の仙台戦、ゴール前での消極的なプレーを駒井に怒られた後に、その駒井からのパスを受けてのゴール。駒井と抱き合った場面でジーンときちゃいました」

 まとめると、技術面は総じて高評価、内気な性格には今後に期待、といったところだろうか。
 
 チームメイトはどう思っているのだろうか。歳は近いが身長差19センチ。遠征先での同部屋バディ、深井一希は言う。

「あれだけ騒がれているスターなのに、人に対しても丁寧に接するし傲った態度を見せない。尊敬できる友人ですよ。最近チャナも少しずつ日本語を話せるようになってきていて、ちょっとした英単語とのミックスでコミュニケーションは取っています」

 また今季浦和から加入し、札幌躍進の原動力のひとりとなっている"魅惑のドリブラー"駒井善成が続く。
「凄くテクニックがあって、僕の動き出しにもピタッとパスを合わせてくれるんで、やり易さを感じています。良い意味でのお調子者、チームのムードメーカーでもあり、公私共に仲良くさせてもらっています」

 仲間から愛されていることを再確認した。

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