「舞台はふたつ、中国か日本だ」 イニエスタが人気ラジオ番組内で明言!

2018年05月15日 山本美智子

正式発表は「遅くとも来週には」

イニエスタ本人が明言したことにより、行き先は中国と日本の二択に絞られた。(C)Getty Images

 現地時間5月15日、バルセロナのキャプテン、アンドレス・イニエスタがスペインのラジオ局『Onda Cero』の人気番組「El Transistor」に生出演し、遅くとも来週には、日本か中国のどちらに行くかの決断を下すと語った。

 番組の中で、司会を務めるベテラン記者、ホセ・ラモン・モレナ氏は、バルセロナのキャプテンに対してある質問を投げている。

「実際のところ、日本行きの可能性の方が高いのでは?」

 モレナ記者は、そう思った理由として、中国のクラブ(重慶力帆)は交渉の途中から話の内容が変化するなどやや信頼性が欠けたこと、日本のクラブ(ヴィッセル神戸)のほうが経済面で良い条件を提示してきたことなどを挙げていた。
 
 これに対してイニエスタは、「僕が"外に出た"のは人生で2回だけ。最初がフエンテアルビジャ(イニエスタの出身地)からバルセロナ、2回目がここバルセロナから次の行き先となる。今回の移籍は、22年前に故郷を出たとき以来の、もっとも大きな決断となる」と答えたうえで、行き先については、日本と中国の二択に絞られていると語った。

「舞台はふたつ、中国と日本だ。それぞれの良さがあるだろうから、バランスをとってすべてを見ていき、決めることになるだろう」

 さらにイニエスタは、「経済条件もそれなりに大切だが、いわゆる周囲の環境がなにより大事だ。そこにあるプロジェクトや将来に向けての環境などが経済条件より前に来る」と決断の基準についても改めて説明している。

 2日前、カタールのメディア『Al Sharq』は、カタール・リーグのクラブがイニエスタにオファーを出したと報じていたが、イニエスタはラジオに生出演することにより、その可能性を完全に否定した。

 イニエスタは家族とも話をし、ふたつの選択肢の中で「より傾いているほうがある」ことを明かしたが、それがどちらか、本人の口から正式に発表されるのは「遅くとも来週、すべてが終わった時点で」となるようだ。

「早くこのテーマを終わりにして、ワールドカップに集中したい」とも語っていたイニエスタ。決断のときは刻一刻と迫っている。

文●山本美智子(フリーランス)
 
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