「新風を吹き込んだ!」「本当にミスをしない男」長友佑都をガラタサライ番記者がシーズンMVPに推挙!

2018年05月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

28得点をマークしている大エースよりも…

ガラタサライ・サポーターのハートをがっちり掴んだ長友。ツイッターのフォロワー数は右肩上がりで、最近はトルコ語のメッセージが急増している。(C)Getty Images

 土曜日に行なわれたトルコ・シュペルリギ33節、ガラタサライvsマラティヤスポル戦はホームチームの2-0勝利に終わった。ガラタサライは首位の座をキープし、来週の最終節ギュステペ戦で引き分け以上の結果を残せば、3シーズンぶり21回目のリーグ優勝が確定する。
 
 この日も左サイドで攻守に渡って存在を示したのが、日本代表DF長友佑都だ。現在インテルからの期限付き移籍中で、ガラタサライも選手本人もシーズン終了後の完全移籍を希望しているが、買い取り額の問題なのか、あるいはインテル側の来シーズンに向けたチーム編成が立ち遅れているためなのか、なかなか決定には至らない。ガラタサライの幹部は「ロシア・ワールドカップ開幕までには決着をつけたい」と話している。

 
 長友は入団以降、14試合連続でスタメンを飾り、すべてフルタイム出場を果たしている。3アシストを記録して攻撃に関与するだけでなく、8度のクリーンシート達成に尽力するなど左サイドの守備を引き締めてきた。戦績は10勝1分け3敗で、シーズン後半戦のラストスパートに特大の貢献を果たしているのだ。その順応性の高さと天性のコミュニケーション能力、さらにはピッチ内外でのプロとしての振る舞いには、ファティフ・テリム監督やチームメイトたちも賛辞を贈る。
 
 そんななか、トルコ全国紙『STAR』が長友を大いに称えた。ガラタサライ番の大御所であるアリ・サミ・アルキス記者で、土曜日のマラティヤスポル戦のレビューを展開しつつ、最後は今シーズンのMVPに話題が及び……日本が誇るダイナモをこう絶賛したのだ。
 
「いつもにも増した熱狂的な雰囲気で、ガラタサライは力強く3ポイントを上積みした。開始12分までに2点のリードを奪う理想的な展開で、途中なかだるみするような時間帯はあったものの、しっかり敵をノーゴールに封じて見せたのだ。最後は混戦となった今シーズンの優勝争いだが、終わってみれば大きな波乱はなく、実力通りにガラタサライが王座に復活すると見ている」
 

次ページすでに長友はガラタサライで英雄的存在に

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事