新潟の大卒ルーキーが3試合で4得点!ブレイク間近の渡邉新太が示したFWとしての矜持

2018年05月12日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「ゴールの意識は一番持っている」と指揮官もルーキーFWを大絶賛!

渡邉は千葉戦の2ゴールでチームトップスコアラーに躍り出た。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J2リーグ14節]千葉1-2新潟/5月12日/フクアリ

 1年でのJ1復帰を目指す新潟に、将来が楽しみな新星が台頭した。
 
 5月12日に行なわれたJ2リーグ14節のアウェーの千葉戦。2-1で逆転勝利を収めた新潟で、輝きを放ったのは流通経済大出身のルーキー・渡邉新太だ。
 
 前半から精力的なプレーを見せたが、「前半は我慢の時間帯だった」と渡邉が言うように千葉に主導権を握られ、自身に決定機が巡ってくる場面は皆無。21分にはラリベイに先制点を奪われ、旗色はさらに悪くなった。それでも、虎視眈々とゴールを狙い続けていると、チームも後半の中盤頃から試合の流れを掴み始める。

 そうして迎えた67分。磯村亮太から狭いエリアでパスを受けた渡邉は、左足で巧みなトラップを見せ、ワンタッチでシュートコースを作る。「距離はあったけど、シュートレンジの範囲でした」というように、ペナルティエリア手前から迷わず右足でゴールを打ち抜き、試合を振り出しに戻す3戦連続弾を決めた。
 
 そして、この試合最大の見せ場が訪れたのは75分だ。同点弾で勢いに乗った22歳のストライカーは、安田理大からの左クロスに反応。矢野貴章がニアサイドにマーカーを引き付けて空いた中央のスペースを見逃さず、ダイビングヘッドで値千金の逆転弾を決めた。

 千葉戦を含めたここ3試合で4発と躍動している渡邉。その活躍ぶりに鈴木政一監督も目を細め、「ゴールへの意識は一番持っている」と太鼓判を押した。決勝点をアシストした安田も、「キャンプ中から、貪欲さやガツガツさは感じていた」と春先からルーキーに感じるものがあったと明かす。

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