「サムライの帰還だ」「泣けるぜ」「ELいただき!」マルセイユ酒井宏樹の早期復帰に地元ファン熱狂

2018年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

EL決勝に間に合った! 自身初の欧州タイトルなるか

金曜日のギャンガン戦出場を見送り、16日のEL決勝にぶっつけ本番で臨む可能性も。ロシアW杯前に、酒井はキャリア最大級の大一番を迎える。(C)Getty Images

 マルセイユにとっても日本代表にとっても、疑いなき朗報だ。5月7日、酒井宏樹が自身のツイッターを更新。「最終チェック終わりました。明日から全体練習合流します」とつぶやき、スパイクを履いた両足の画像を掲載した。
 
 日本代表SBがアクシデントに見舞われたのは、4月21日のリーグアン34節、リール戦だ。23分に接触プレーで左足を傷め、無念の途中交代。大怪我も懸念されるなか、クラブは試合の2日後に「左膝内側側副じん帯の捻挫。復帰には3週間以上を要する」と発表した。当初はマルセイユでのシーズン残り試合をすべて欠場し、ロシア・ワールドカップにも万全のコンディションで臨めないのではないかと危惧されたが、最悪のケースは避けられた。しかも想定より1週間も早い、2週間での早期復帰となったのだ。
 
 目下、マルセイユはリーグアンで4位に付ける。来シーズンのチャンピンズ・リーグ出場権(2位以内)獲得に向けて、もはや一敗も許されない状況だ。残るは2試合で、早ければ金曜日のギャンガン戦が酒井の復帰戦となる。そして、16日にはアトレティコ・マドリーとのヨーロッパリーグ決勝が控えており、勝てば酒井にとって欧州で初のタイトル奪取。日本人選手が欧州メジャータイトルを獲得するのは、フェイエノールト時代の小野伸二以来、実に16年ぶりの快挙となる。シビれるようなビッグバウトに間に合わせてきたのだ。

 
 負傷直後のツイッターでは、「どんなに気をつけていてもケガはつきものです。ただ今回は自分の身体が本当に頑張って耐えてくれました。ELもリーグもまだ諦めてません。またすぐこのシャツを着れるようリハビリ頑張ります!」と綴っていた。まさに酒井の気概と執念が実った格好だ。
 
 デリケートなじん帯の故障だっただけに、復帰が長引けば日本代表のメンバー構成にも小さくない影響を及ぼしていた可能性がある。「損傷」や「断裂」ではなく「捻挫」だったのは、不幸中の幸いだった。現在欧州を視察中の西野朗・代表監督も、ほっと胸を撫でおろしたことだろう。

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