【ブラジルW杯】ドイツ対ポルトガル戦プレビュー

2014年06月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ボールを持つドイツにポルトガルはカウンターで対抗か!?

通算でも、近年の対戦成績でも大きく上回るなど、ポルトガルには分が良いドイツ。充実の攻撃陣が火を噴くか!? (C)Getty Images

グループG
ドイツポルトガル
13:00(日本時間17日1:00)キックオフ
フォンチ・ノーバ(サルバドール)
 
【ドイツの視点】
 
 怪我からの回復具合が懸念されていたGKのマヌエル・ノイアーだが、先発出場も可能そうである。
 
 バスティアン・シュバインシュタイガーの状態が万全ではなく、フィリップ・ラームが中盤の底に配される見込みだ(2ボランチの相棒はサミ・ケディラ)。
 
 クリスチアーノ・ロナウドとのマッチアップが多くなる右SBは、本来はCBのジェローム・ボアテングが務める予定だが、ラームら周囲がしっかりフォローして、常に数的優位を作れるかがポイントとなる。
 
 攻撃では、左サイドアタッカーに注目。マルコ・ロイスが直前に離脱した穴を埋められるか。ルーカス・ポドルスキとアンドレ・シュールレの二択となるが、どちらも、先発でもジョーカーでも実績は十分である。
 
 おそらく、ボールポゼッションで上回る展開となるだろうが、ボール保持時にカウンターへのリスクマネジメントができるかが重要となる。
 
【ポルトガルの視点】
 
 左足の太腿と膝を痛めていたクリスチアーノ・ロナウドは、12日の練習を15分で切り上げたものの、15日の練習ではフルメニューを消化。別メニューで調整していたペペとラウール・メイレレスも全体練習に復帰し、ベストメンバーでこの一戦に臨めそうだ。
 
 大会前の強化試合では、右ウイングのナニが好プレーを見せた。2013-14シーズンのマンチェスター・ユナイテッドでは出番に恵まれなかったものの、ここにきて調子を取り戻しつつある。パウロ・ベント監督が絶対の信頼を寄せる切り札の復調は、朗報と言えるだろう。
 
 最終ラインからの丁寧なボールポゼッションを基本姿勢としながら、時折繰り出すカウンターも大きな武器。スウェーデンとの予選プレーオフ第2戦ではあえて受け身に回り、C・ロナウドのスピードを活かした速攻が猛威を振るった。中盤にタレントを抱えるドイツが相手だけに、スウェーデン戦と同様の戦法を採用する可能性は十分に考えられる。
 
 スターティングメンバーが読めないのはCF。1番手のエウデル・ポスチガはコンディションがいまひとつで、10日のアイルランド戦で2ゴールを挙げたウーゴ・アウメイダの先発起用が考えられる。
 
◆対戦成績&試合結果
 
ドイツ
9勝5分け3敗
ポルトガル
 
2012年6月9日 ドイツ 1-0 ポルトガル
2008年6月19日 ポルトガル 2-3 ドイツ
2006年7月8日 ドイツ 3-1 ポルトガル
2000年6月20日 ポルトガル 3-0 ドイツ
1997年9月6日 ドイツ 1-1 ポルトガル
※直近の5試合のみ記載
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事